総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングは2月20日、ビジネスパーソンを対象とした「プロジェクト推進に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2020年1月17~20日、調査委対象は25~59歳のプロジェクト制度がある企業に勤務するビジネスパーソンで、有効回答は1,200人。

PMが原因でプロジェクトが迷走・炎上

  • あなたは、自社のプロジェクトマネジャー(PM)は、PMとしての仕事ができない『名ばかりPM』だと思いますか。

プロジェクトマネジャー(以下、PM)が原因でプロジェクトが迷走したり炎上したりした経験が「ある」と答えた人は38.0%。プロジェクトが迷走・炎上した原因としては、「プロジェクトに関わる人達の合意形成ができていなかったから」が48.9%と最も多く、次いで「プロジェクトの進捗を見える化をしなかったから」が41.7%、「プロジェクトの計画・目標設定能力が足りなかったから」が39.8%と続き、PMのスキル不足を挙げる人が多かった。

自社PMは、役職名がついているだけで仕事のできない「名ばかりPM」だと思うと答えた人は64.9%。PMの進行により、社内の人間関係が悪くなった経験がある人は55.9%となった。

一方、PM経験者に上司や会社に対して不満を感じたことを問うと、「PMにすべてを任せすぎている」が37.0%、「PMへの教育が足りない」が33.0%と、企業のサポートや教育の不足を挙げる声が多かった。また、PMを辞めたいと思った経験がある人は70.3%に上り、会社を辞めたいと思った経験がある人も57.0%を占めた。

PM教育の重要性に対する認識をみると、役員クラスの57.0%が「企業としてPMを教育している」と答えたのに対し、プロジェクトメンバー、PMの6割~7割超が「教育を受けていない」と回答。企業と社員の意識のズレが浮き彫りになった。