女優の松嶋菜々子が、笑福亭鶴瓶主演のテレビ東京 開局55周年特別企画スペシャルドラマ『アメリカに負けなかった男〜バカヤロー総理 吉田茂〜』(2月24日21:00〜)に出演することが3日、明らかになった。
作は、麻生和子による『父 吉田茂』(新潮文庫刊)を原案とし、政治家・吉田茂を描く。終戦直後、アメリカを中心とした連合国軍に占領された日本で、「日本は絶対立ち直る」という信念のもと、マッカーサーを筆頭としたアメリカ相手に粘り強く交渉を続け、強力なリーダーシップで日本の独立、復興のために突き進んだ吉田を、テレビ東京のドラマ初主演となる笑福亭鶴瓶が演じる。
松嶋が演じるのは、元新橋の芸者で吉田の後妻・こりん。大磯の別荘で吉田と共に生活をしながら持ち前の頭の良さと気配りで静かに支え続け、吉田の生前も死後も、報道陣には門前払いを貫き、何も語らず亡くなった。劇中では吉田役の鶴瓶と、 陽気に仲睦まじくお座敷遊び「お開きさん」をするシーンも描かれる。
松嶋菜々子 コメント
・実在するこりんを演じてみての感想、こりんの人物像や、役作りで心がけたこと
芸者さんでいらした方なので意識したのは「粋」。その定義は難しいものでしたが、表に出ることなく吉田茂に寄り添い影で支え続け、吉田茂の娘・和子とも良好な関係を築いていることから、賢い居心地の良い素敵な女性だったのではないかと思い、メイクや衣装でもその「粋」を意識しました。
・豪華な顔ぶれと共演した印象
鶴瓶さんとは、この作品で2度目の共演になります。とてもユーモアがあり温かくスマートな人柄は、吉田茂の魅力を表現するのにピッタリ。現場でお会いした時は、似ているその風貌も含めて驚き、この企画でキャスティングされた方のセンスが凄いと感心しました。新木優子さん、生田斗真さんとは初めてお会いしましたが、それぞれに吉田茂の娘・和子と白洲次 郎を品良く魅力的に演じていらしたと思います。
・鶴瓶との撮影中のエピソード
現場では、いつも笑わせていただき楽しく撮影をする事が出来ました。二人で御座敷遊びをするシーンで思わず関西弁が出てしまった鶴瓶さんが、とてもチャーミングでした。
・視聴者へメッセージ
このドラマの見どころは、なんと言っても吉田茂を鶴瓶さんが演じられるところです。どうぞご期待ください。
倉地雄大 (テレビ東京 プロデューサー) コメント
本作最後の情報解禁は、テレ東初出演の松嶋菜々子さんです!若松節朗監督×松嶋菜々子さんと言えば、名作『やまとなでしこ』を始め、何度もタッグを組んでいる二人です。撮影現場で2人の長年積み上げた信頼関係を見て、深まっていく役の奥深さを知って、改めて感動してしまいました。早くに妻を亡くした吉田茂を、秘書を務め、事実上の“ファーストレディー”として支えたのが娘・和子で、その逆で、最も吉田の身近で影から支えたのが、松嶋さん演じるこりんです。きっと、吉田が“ニッポン独立”に向け邁進するにあたり、どちらも欠かすことのできない女性だったのだと思います。このドラマには、たくさんの志に燃えた男たちが出てきますが、熱い志は、ときとして激しくぶつかります。その筆頭となる吉田は、アメリカや日本国内で、始終闘っています。その中で、こりんとのひと時が、きっと吉田がふっと息を抜く瞬間だったのだ、と鶴瓶さんと松嶋さんの二人の空気感が思わせてくれました。今の時代を作ってくれた先人たちに敬意を払いつつ、ドラマ『アメリカに負けなかった男 ~バカヤロー総理 吉田茂~』は様々な人間ドラマが詰まったエンタメ作品となっています。どの世代にも見てほしい、知ってほしいドラマです。放送まであと少しありますが、24日、是非ご覧ください!