新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT(トップポイント)』は1月24日、2019年下半期「トップポイント大賞」(第31回)を発表した。1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートを行い、ベスト10を決定した。

大賞は『ニュータイプの時代』

  • 2019年下半期「トップポイント大賞」(第31回)

大賞に選ばれたのは、『ニュータイプの時代』(山口周著/ダイヤモンド社)。本書は、これから起こりうる社会構造の変化を読み解き、新時代に求められる思考・行動様式について述べたもの。

従来、社会から優秀だと評価されてきたのは、「従順で、論理的で、勤勉で、責任感が強い」人材だったが、著者はこうした「オールドタイプ」は、社会構造の変化により、その価値を急速に失っていくと指摘。

このタイプに代わって評価されるようになるのが、「自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い」人材の「ニュータイプ」だとし、その思考・行動様式を24項目にわたって紹介している。

2位以下は下記の通り。

2位:『最強の縄文型ビジネス イノベーションを生み出す4つの原則』(谷中修吾著/日本経済新聞出版社)

3位:『直感と論理をつなぐ思考法』(佐宗邦威著/ダイヤモンド社)

4位:『未来予測入門』(上田篤盛著/講談社(講談社現代新書))

5位:『僕らはそれに抵抗できない』(アダム・オルター著/ダイヤモンド社)

6位:『データ資本主義』(野口悠紀雄著/日本経済新聞出版社)

7位:『AI以後』(丸山俊一/NHK取材班編著/NHK出版(NHK出版新書))

8位:『戦略完遂力』(堀江庄平著/日経BP)

9位:『メンタルが強い人がやめた13の習慣』(エイミー・モーリン著/講談社(講談社+α新書)

10位:『ハーバード流 子育ての公式』(ロナルド・F・ファーガソン他著/東洋経済新報社)

同賞の決定に伴い、2020年2月より、丸善ジュンク堂書店など全国の主要大型書店85店舗にて、「トップポイント大賞受賞書籍フェア」を開催。ベスト10冊に選ばれた各書籍を、その書籍の読みどころや読者のコメントと併せて展示するとともに、本賞の概要がわかる小冊子(無料)を配布する。期間は約1カ月間を予定している。