エステーはこのほど、「花粉対策と仕事における生産性への影響に関する実態調査」の結果を明らかにした。同調査は2019年12月27日~28日、20歳~59歳の花粉症患者かつ有職者の男女603名を対象に、インターネットで実施したもの。

  • 2019年の花粉シーズンに、花粉症対策にどのくらいお金をかけましたか?

花粉シーズンに、仕事中自身でどのような花粉対策を行っているか尋ねたところ、81.8%が「マスク」と答えた。2位は「目薬」(60.0%)、3位は「飲み薬」(50.1%)だった。その花粉対策に満足しているかという調査では、マスクは37.3%、目薬は37.6%、飲み薬は31.2%、点鼻薬は31.0%が不満を抱えていることがわかった。

2019年の花粉シーズンに、花粉症対策にどのくらいお金をかけたか聞くと、「1,000円~3,000円」(36.3%)という回答が最も多かった。「5,000円以上」という人も32.2%見られた。

花粉症によって仕事に影響が出たことはあるか尋ねると、66.3%が「ある」と答えた。どのような症状が、仕事に影響を与えるか聞くと、「鼻水」(86.8%)と「目のかゆみ」(78.5%)が特に多く、薬の副作用による「眠気」(30.3%)や、「だるさ」(20.3%)という答えも目立った。

  • 花粉症によって仕事に影響が出たことはありますか?

勤務時間のうち、どのくらいの時間が仕事に影響するか尋ねたところ、24.3%が「5時間以上」と答えた。花粉シーズンのうち、おおよそどのくらいの日数に影響があるかという設問には、57.0%が「1カ月以上」と答えている。

花粉症によって出社したくないと思ったことがあるか聞くと、63.0%が「ある」と回答した。花粉症によって出社できなかったことはあるかという問いに対しては、12.4%が「ある」と答えている。年代別に見ると、若年層ほど、「出社したくない」「出社できない」という回答が多いことがわかった。

  • 花粉が原因で出社をためらった人は6割以上 会社を休んだ人は1割も

職場で、従業員のための花粉対策は行なわれているか尋ねたところ、86.2%が「いいえ」と答えた。職場で、従業員に対して何らかの花粉対策を行ってほしいと思うか聞くと、60.9%が「はい」と答えている。

  • 職場で、従業員に対して何らかの花粉対策を行ってほしいと思いますか?

2019年8月に健康保険組合連合会(健保連)が花粉症治療薬を一部保険適用外とする検討を行うことを発表した。もしも花粉症の薬が保険適用外になったら、今後病院に行くことを躊躇するか尋ねたところ、74.6%が「病院に行くことを躊躇する」と回答した。

  • 花粉症の薬が保険適用外になることによって、今後病院に行くことを躊躇しますか?