パナソニックは1月21日、「2019年 30・40代夫婦のライフスタイル調査第3弾」の結果を発表。夫婦間の家事分担意識が浸透してきている一方で、際限なくやるべき家事が出てくる「無限家事地獄」の実態を浮き彫りにした。

この結果を受けて、家電などに任せられる可能性がある「しない家事リスト」を公開している。

  • 家電などを使って167項目のうち、70項目の家事を「しない家事」にできるという

共働き夫婦、「余裕・ゆとり」が減退

「30・40代夫婦のライフスタイル調査」は同社が2017年より実施しているもの。今回の調査結果によれば、夫婦間の家事分担意識は年々広がってきており、分担の実績も2年前と比較してわずかながらアップしているという。

一方、2017年の調査と比較して、生活の中に「ゆとりがある」と回答した割合は、調査した全ての項目で低下。共働き世帯で家事分担の意識は広がりながらも、夫婦から「余裕・ゆとり」が減退しているという現象が起こっている、と同社は分析している。

  • 普段の生活における余裕とゆとり

その結果、2017年と2019年の調査を比較すると「パートナーと仲がいい」と回答する割合が増えている一方で、「お互いが疲れていてトラブルになったことがある」と回答する割合も大幅に上昇(66.2%→75.8%)。また、家事の分担によるケンカもこの2年で約7.6ポイント増えてしまったという。

  • 疲れによるパートナーとのトラブル

"家事分担できている夫婦"の方が家事時間が増えている

さらに、共働き世帯が家事にかけているトータルの時間を「家事分担ができている世帯」と「家事分担ができていない世帯」で比較したところ、両者が家事にかけているトータル時間に大差がない、むしろ「家事を分担できている世帯」の方が、家事に時間をかけている傾向があることが分かったそうだ。

  • 家事にかけている時間

「しない家事」を増やそう

これらの結果を受けて、同社は「夫婦ともに家事に疲弊する『共疲れ』状態に陥っているのでは?」とコメントしたうえで「やってもやっても終わらないなら、いっそのこと『時短』や『分担』だけではなく、家電などに任せて人間がしなくていい『しない家事』を増やしてはどうだろうか」と提案している。

同社が調べたところ、育児や介護を除く、共働き世帯を想定した時の家事リストはおよそ167項目。このうち、約41.9%にあたる70項目が、家電などに任せられる可能性がある「しない家事」ということが分かったという。しない家事リストの内容は以下の通りだ。

  • しない家事リスト(1/3)

  • しない家事リスト(2/3)

  • しない家事リスト(3/3)

同社によれば、「しない家事」を取り入れることで、7割近くの人がストレスが「減る」と回答しているとのこと。

今年は分担、時短から一歩進んで、「しない家事」を生活の中に取り入れてみてはいかがだろうか。