俳優で歌手の木村拓哉が18日、都内で行われたフジテレビ開局60周年特別企画ドラマ『教場』(1月4日・5日21:00~)の舞台あいさつに登壇し、作品への強い手応えを語った。

木村拓哉

長岡弘樹氏の同名小説を原作に、君塚良一氏の脚本で描かれる同ドラマは、木村演じる警察学校のカリスマ教官・風間公親が、極限状態を生き抜く生徒それぞれのよこしまな思惑を暴いていくミステリー。

この日は、前編の完成披露試写が行われ、登壇したキャスト陣も初めて見たというが、木村は「見終わって、登壇のスタンバイをする間に、ここにいるキャストとはハイタッチをさせていただきました。そして、中江(功)監督とは、思いっきり力を込めた握手をさせていただきました。本当に今回の作品に携われたことを光栄に思っております」と、手応えを表現した。

前編は、木村が「こういうのを正月にフジテレビはやるんだという、ある意味ジョークにもなるような作品」というほど緊張感のあるシーンが続くが、それは撮影前に行ったという本格的な“警察訓練”の賜物。木村は「『気をつけ』『休め』『楽に休め』の3つ(の動作)だけで、みんなドシャ汗かいてましたからね。各々プロダクションに所属しているすてきなアーティストの皆さんが、『なんで俺らこんなに怒られてるんだろう…』っていうくらい、すごい訓練でしたね」と、その様子を振り返る。

そんな経験をしているだけに、今回の作品はキャストにとって、ある種のドキュメンタリーのような意識もあるそう。中江監督とは、『若者のすべて』(94年)に始まり、『ギフト』(97年)、『眠れる森』(98年)、『空から降る一億の星』(02年)、『プライド』(04年)とタッグを組んできた木村は「あらためて本当にいい監督ともう1回撮影できたなっていう実感があります。『若者のすべて』という作品で出会って、今回こういう作品を一緒に作れたんだという、個人的にすごく自慢があります」と胸を張った。

その中江監督は「すばらしいキャスト、計算された脚本、計算できない役者、質の高いスタッフが集まったので、いろんなものがお膳立てされていたので、現場を楽しめた感じがあります」と感謝。

木村は最後に「実はこういう学校を卒業した方のみが、今現在、現役で警察官をやられているんです。ちらっと街で警察官の方を見て、『ありがとう』と『おつかれさまです』を心の中で伝えていただけたら、僕らもこのドラマを作ったかいがあると思います」と呼びかけていた。

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