2020年1月18日からNHKのBSプレミアムで放送されるドラマ『横溝正史短編集II 金田一耕助 踊る!』の第3回『犬神家の一族』(2月1日 22:30~)の試写会が9日、東京・渋谷の同局で行われ、池松壮亮、坂井真紀が出席した。

NHK BSプレミアム『横溝正史短編集II 金田一耕助 踊る!』の第3回『犬神家の一族』の試写会に出席した池松壮亮、坂井真紀(左から)

NHK BSプレミアム『横溝正史短編集II 金田一耕助 踊る!』の第3回『犬神家の一族』の試写会に出席した池松壮亮、坂井真紀(左から)

同ドラマは、2016年に放送された「横溝正史の作品を気鋭のクリエイターたちがほぼ原作に忠実に映像化」するシリーズ第2弾。今回は『貸しボート十三号』(1月18日 23:00~)、『華やかな野獣』(1月25日 22:30~)、『犬神家の一族』の3本立てで、主人公の金田一耕助役を前シリーズと同じく池松壮亮が、犬神松子を坂井真紀が演じている。

主演の池松は、セリフの掛け合いが多いという『犬神家の一族』を30分に凝縮しようとしたことに疑問を抱いたそうだが、「そもそも最初の3年前に大人の日本昔話をやりたいと口説いていただいて、僕自身も大好きなのでそれに乗っかりました。撮影は大変でしたが、素晴らしいキャストが集まってくださいましたし、みなさんと高尚の遊びが出来たんじゃないかと思います」と作品の出来には自信を見せた。

同シリーズで初めて犬神松子を演じた坂井は「とにかくセリフがすごく多くて、私も女優をやらせていただいている中で一番長いセリフでした」と膨大な量に驚いたようで、「とにかく一生懸命覚えたんですが、現場では言っても言っても終わらなくて、泣いていました」と告白。セリフの量が少なかったら「もっと楽しかったですね(笑)」としつつ、「出来上がった作品を見てすべてが吹っ飛びました。参加させていただいたことを幸せに思っています」とやり切った様子だった。

主人公の金田一耕助を前シリーズから演じている池松について坂井は「池松くんは静のイメージがあるんですけど、本当にどこでも行ける方なんだなと。私は角川映画の横溝正史シリーズを見て育ったんですが、池松くんを見て有りだなと思いました。何にでもなれますね」と絶賛。それには照れ笑いを浮かべていた池松も「それこそたくさんの方が松子を演じてきたと思いますが、坂井さんの内面の清らかさみたいなモノが俗なキャラクターに融合してものすごく良かったと思いますし、ずっと見ていられるというか、本当に簡単な言葉ですが、坂井さんで良かったと思います」と賞賛していた。