JR東日本とJR東日本スポーツは27日、「移動空間を成長空間に変える」をコンセプトに、山手線車内で利用できる電車専用トレーニングアプリ「‘TRAIN’ing(トレイニング)」を試験公開すると発表した。
「‘TRAIN’ing」はジオフェンシングのしくみを活用し、「体を鍛えたい」「リラックスしたい」といった目的や電車の乗車位置・混雑率に応じ、車内でできる座席・吊り革・手すりなどを使ったパーソナルトレーニングプログラムを音声ガイダンスにて案内するアプリ。配信されるトレーニングプログラムは、JR東日本スポーツが運営する「JEXER」の健康運動指導士・フィットネスインストラクターがすべて監修し、わずかな時間で本格的なトレーニングが可能となっている。
実施期間は11月26日から来年3月12日まで。「‘TRAIN’ing」はiPhone版のみ(iOS11.0以上)が公開され、「App store」にて12月26日までダウンロード可能。アプリ起動から77日間、山手線の車両E235系の車内で利用できる。
利用方法は、山手線のホーム上で「‘TRAIN’ing」を起動し、乗車前に「乗車駅、降車駅、トレーニングカテゴリー」を選択。乗車後に車内のポジション「座席 / つり革 / 手すり」を選択することで、混雑状況に合わせた最適なパーソナルトレーニングプログラムが配信される。設定した降車駅に到着するとトレーニングは終了となる。なお、音声ガイダンスにより配信するため、イヤホンまたはヘッドホンの装着が必要とのこと。
このアプリにより、これまで移動手段として利用している電車で「移動+身体トレーニング」と「移動+精神トレーニング」という成長空間を体感でき、山手線車内に設置済みのJビーコン(Bluetooth信号の発信機)などを利用することによって乗車時間・乗車位置・混雑度状況に適したプログラムが利用できる。トレーニング実績はグラフやバッジなどで確認することもできる。
アプリが利用するジオフェンシングでは、山手線の車両E235系に搭載されたJビーコンと位置情報・日時情報などのテクノロジーを組み合わせることにより、利用者の乗車・走行位置・降車のタイミングと連動し、スマートフォンに最適なプログラムをパーソナライズド配信する。