テキストや写真だけでは分かりづらい料理の手順を、視覚的に伝えてくれるレシピ動画。最近「よく見たら料理作ってたんかい」「気づいたら料理できてた」と、料理と同じ、いや下手したらそれ以上に別のものに注目させる手法でYouTubeの登録者数を伸ばしている料理系インフルエンサーがいるのをご存知でしょうか。

チャンネル開設は2019年の8月26日。おおよそ3カ月で4万7千3百人(※11月18日時点)の登録者を集める、その名も「くまクッキング」さんです。

  • 画像はインスタグラムより。料理以上に注目を集めるものとは…? そうです。そういうことです

料理以上に注目を集めるのは…

"普通のOLが作る簡単料理動画"を標榜するこのチャンネル。紹介している料理もガーリックチャーハンや生姜焼きなどスタンダードな内容なのですが、あまりに視聴者の目をひくのが、その胸元です。

9月からは胸元への広告掲出をスタートし、すでに4社が出稿。YouTuber事務所に入って、事務所経由で企業とコラボをして…という既存の流れとは明らかに異なる動きをしていることも特徴的。彼女は、料理動画界の革命児? それとも、男性に癒やしを与えるべくこの世にあらわれた"ただの天使"なんでしょうか?

動画投稿をはじめたきっかけは?

「もともと、発信力が欲しくてYouTuberを始めました。登録者数を増やす導線として一番最初に当たったのが、TikTokでしたね。2本目に投稿したチャーハンの投稿がTikTokでバズり、その後Twitterでバズり、YouTubeでバズり…。チャンネルをはじめて2週間で登録者1万人までいきました」。

メディア運営において、最も苦労するのが実は"集客"。内容が面白くても、届く人が少なければ、バズらせることはできません。そんな中で、ショート動画アプリのTikTokに目をつけ、YouTubeへの導線として捉えていたというところが、なかなかに玄人の発想に思われます。

一方で、百花繚乱の料理レシピ動画。参考にしている同業者がいるかと思いきや、「いないです。でも今伸びてるYouTuberは毎日チェックしています! そこから学べる事が沢山ありますので」。特定の投稿者を参考にするのでなく、"ジャンル関係なく動画が伸びているかどうか"で判断する…。導線の話をあわせて考えても、かなり戦略的で冷静なチャンネル運営をしていることが想像できます。