お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史が21日深夜、ニッポン放送『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(毎週木曜25:00~)に出演。自身も出演する2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』に出演予定だった沢尻エリカ容疑者が麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、代役として川口春奈の出演が決定したことに言及した。
明智光秀の主君・斎藤道三の娘・帰蝶(濃姫)役で出演予定だった沢尻容疑者。6月より撮影が進んでいたが、逮捕を受けてNHKは21日、代役として川口を起用することを発表した。
放送開始まで約1カ月半というタイミングで撮り直しに。岡村は、そのまま放送すればいいという声も上がっていたことに触れ、「全部撮り終わってどうしましょうっていうなら、作品に罪はないから流しましょうってなるかもしれないけど、途中で入れ替わる作品ってあかんやろ。『いだてん』のピエール瀧さんの場合はしょうがないと思う。急に代役になったのは。(『麒麟がくる』は)まだ放送なってないし、それやったら撮り直すのが当たり前」と必要性を強調した。
そして、沢尻エリカの帰蝶が見たいという声についても「それは帰蝶ではなく、薬やっていた沢尻エリカを見たいって、そっち側に意識がいってしまう。そのまま放送してほしいって言う人は、実は薬やっていた沢尻エリカを見たい」と持論を展開。さらに、「作っている側からしたらありえないと思う。10話まで沢尻エリカで、そのあと替えて出せると思う? あかん! 放送されてないんだったら絶対撮り直さないとあかん。途中から帰蝶が替わるって変やん。そんな作品絶対あかんと思う。絶対撮り直してちゃんとした作品として、大河として見せなあかん。出ている側としても絶対イヤ」と断言した。
この日、主演の長谷川博己と会ったことも明かし、「『大変でしたね』っていう話をして。でも長谷川さん自体はもう切り替えていた。『こういうことがあるのはしょうがないことですから』って」と長谷川の様子を紹介。「こういうことがあったから余計みんな結束力がバンって。団結した感じがするし、長谷川さんが『連絡先交換しましょう、ご飯でも行きましょうよ』って、連絡先も交換して」と話し、また、「長谷川さんが『次に帰蝶役やる方はすごいプレッシャーやと思うし、どんな方でもしっかりサポートして。こんな状況の中で引き受けてくれるのは本当にありがたいことですよ』と言っていた」と明かした。
川口について「こんな状態で引き受けるってなかなか大変。だから応援してあげて!」と呼びかけた岡村。「こうなった以上、ワンチームでこの危機を乗り越えて。麒麟がくる! 川口春奈がくる! 岡村が再撮から逃げる! ということもあるかもしれない。このことで一つにまとまった感じがしている。こういうことがあってもみなさんの期待している大河になるような意気込みです。みなさんも前を向いて頑張っていくということになっていますので、楽しみにしていただけたらなと思います」と語った。