小田急電鉄の下北沢駅が複々線化にともない2層で地下化され、地上には大きな空間ができた。代々木上原駅から梅ヶ丘駅まで約1.7kmの鉄道跡地には新たな開発エリアが生まれ、「下北線路街」として2020年度までに整備することになった。
その一環として、小田急電鉄は下北沢駅構内に商業施設「シモキタエキウエ」を設け、11月1日にオープンする。これに先立ち、10月31日に内覧会が行われた。
■コンセプトは「UP!(シモキタアガル)」
小田急電鉄生活創造事業本部開発推進部の波多野雅仁氏は、駅のある下北沢を「優位性の高いエリア」と説明。「街の温度を高め、ブランド価値を高める施設にしたい」という考えの下、「シモキタエキウエ」ができたと話した。
「シモキタエキウエ」では、「UP!(シモキタアガル)」というコンセプトの下、バラエティ豊かな店舗がそろう。毎日の暮らしの楽しさや利便性が「アガル」、訪問者の気持ちが「アガル」施設をめざすという。
施設は小田急線下北沢駅に直結しており、改札を出てエスカレーターでメインフロアのある2階へ、簡単に上がることができる。2階からは吹抜けとなっている改札内を見下ろすことができ、開放感あふれる空間が創出されている。
施設の壁面や吹抜けなど、イラストレーターの長場雄氏によるイラストで飾られており、楽しい空間を演出している。
■ユニークな店舗がそろった「シモキタエキウエ」2階
「シモキタエキウエ」の2階にはユニークな店舗がそろっている。立ち飲み天ぷら店、タイ人コックによるタイ料理店、女性も入りやすい担々麺の店(店員も全員女性だそう)などがある。日中はベーカリーカフェ、夜間はドイツビールを楽しめる店舗もあり、憩いのひとときを過ごすことができる。フラワーショップや雑貨店、時計店など、日常生活に彩りを添えそうなものもそろっている。
「シモキタエキウエ」は小田急線の改札からだけでなく、京王井の頭線の改札からも比較的簡単に行くことができる。地元の利用者だけでなく、小田急線・京王井の頭線の乗換客も多く利用することが期待される。