「とりあえず“生”で」はもう古いのかもしれません。パラレルキャリアやシェアリングといった“多様性”が重視されるこの時代、飲み物もそれぞれの好みに合わせて楽しむようになってきました。

そんな中、20~30代のいわゆるビール離れ世代に、今大きな注目を集めているのが「クラフトビール」。

そこで今回は、スプリングバレーブルワリー(以下SVB)に、クラフトビールの魅力とこれからの季節におすすめのビールを聞いてきました。

  • 「若者×クラフトビール」のわけ、秋冬イベントにぴったりなビール5選発表

    「若者×クラフトビール」のわけ、秋冬イベントにぴったりなビール5選発表

クラフトビールとは?

名前は聞いたことがあるけど、詳しくは知らないという方のために、まずは「クラフトビール」のことを簡単に説明します。

クラフトビールとは、ざっくりいうと小さな醸造設備で造られた、個性的な味わいのビールのこと。

海外ではその基準を

1.小規模であること
2.大手メーカーから独立していること
3.製法が伝統的であること

としていますが、実は国内では明確な基準はありません!

今回話をきいたSVBではクラフトビールを「造り手の感性と創造性が楽しめるビール」と定義しているそう。商品の開発やクラフトビールを扱う専門店としてレストランを出店し、自由にビールを楽しんでもらえるよう日本にクラフトビール文化を広めているそうです。

味の種類が多く、お洒落な店舗で取り扱われており、SNS映えする(色や、パッケージのデザインが豊富)といった特徴がイメージしやすいクラフトビール。大量生産される商品とは異なり、味の違いや造り手のこだわりが見えやすいことも魅力の1つです。

また最近では、全国にクラフトビールを取り扱う店舗が増え、店内では女性の姿も多く見かけられます。ワインや日本酒と違い度数が高すぎないことが女性からの指示を受け、一口にビールと言ってもそれぞれの好みや、その時々の食事に合わせて楽しめることが、多くの方から人気を集めているようです。

フードペアリングでビールをもっと楽しむ

そんなクラフトビールをより楽しめるおすすめの方法が「フードペアリング」。これは「味の種類が豊富なクラフトビールから、相性の良い料理の組み合わせを探して楽しむ」というもの。

  • どの食事とビールがペアリングするのでしょうか

    どの食事とビールがペアリングするのでしょうか

フードペアリングにはルールや正解はなく、自由なものですが、今回はわかりやすい、色・味・国の切り口で合わせてみたいと思います。

・色=ビールの色の濃さと料理の色の濃さを合わせる
・味=同じ味を合わせて深みを楽しむ、甘い/苦いなど逆の味を合わせて対比を楽しむ
・国=ビールの発祥国と同じ国の食べ物を合わせる

ペアリングの仕方としては、「ビールを飲む→料理を食べる→ビールを飲む」の順番を守ることと、料理を少し口に残しつつビールを飲むことがポイントです。

枝豆や唐揚げのような定番メニューだけでなく、さらに相性の良い組み合わせを探し出すと、より一層クラフトビールが楽しめます! では、これからの季節にぴったりなクラフトビールとそのペアリングにはどんなものがあるのか、同社ブランドアンバサダーの中水和弘さんに聞いてみました。

この秋冬におすすめの“クラフトビール5選”

秋冬はハロウィンやクリスマスなどイベントが目白押しです。そこで自分へのご褒美はもちろん、仲間や家族と集まる際に通販やスーパーなどでも簡単に手に入る商品を中心に5つ紹介します。

1.on the cloud

「on the cloud」は誰でも気軽に楽しめる、爽やかな味わいと、華やかでみずみずしい香りが特徴。柔らかい飲み口で、魚料理やサラダとよく合います。

  • on the cloud(販売元:SVB)

    on the cloud(販売元:SVB)

苦みが少ないため、ビール初心者の方にもおすすめです。年末年始、久々に集まる親戚との食事のお供にいかがでしょうか。

2.ブルックリン ソラチエース

爽やかでトロピカルな香味が特長の「ブルックリン ソラチエース」。柑橘・レモングラス・ハーブを想わせる明るい余韻が楽しめます。

  • ブルックリン ソラチエース(販売元:KIRIN)

    ブルックリン ソラチエース(販売元:KIRIN)

on the cloudと同じく、写真のフィッシュ&チップスのような、魚料理との相性が抜群! ホップには北海道で生まれ、世界でも扱われるようになった「ソラチエース」を使用。爽やかなだけでなく、後味に苦みも感じられ、口の中でビールと料理の味の変化を楽しめます。

3.Far Yeast 東京IPA

「Far Yeast 東京IPA」はクラフトビールの中でもしっかり苦みを感じられるのが特徴。重厚感のある味わいが、最近話題なジビエのように少しクセのある料理にも負けず、絶妙にマッチ。

  • Far Yeast 東京IPA(販売元:Far Yeast Brewing)

    Far Yeast 東京IPA(販売元:Far Yeast Brewing)

アルコール度数も高く飲みごたえがあるので、「ビールが好きだけどまだ飲んだことがない」という方は、是非このタイミングで試してみてください。寒くなるこれからの時期、ビールをきっかけに友達とジビエ鍋へチャレンジ! なんていうのもいいかもしれませんね。

4.アップルシナモンエール

その名の通り、まるでアップルパイのような香りがする「アップルシナモンエール」。ビールが苦手な方でも飲みやすく、甘いもの好きの女性にもオススメです。

  • アップルシナモンエール(販売元:サントクガーレン)

    アップルシナモンエール(販売元:サントクガーレン)

赤いラベルが見た目にもかわいい秋冬限定パッケージは、今年のクリスマスの盛り上げにも一役買ってくれそうです!

5.Afterdark

「Afterdark」は飲んだ瞬間、コーヒーのようなやわらかいローストされた香りが口の中に広がる黒ビール。香ばしさとすっきりした甘味のある後味が、クリーム系の料理やスイーツとの相性◎。

  • Afterdark(販売元:SVB)

    Afterdark(販売元:SVB)

おすすめのシーンはお昼から甘いものを食べながらゆっくり女子会でを。また、闇夜を思わせる真っ黒な見た目がマッチする、ハロウィンパーティーのドリンクとしてもぴったりでしょう。

まだまだ奥が深いクラフトビール

今回は詳しくは取り上げませんでしたが、ビールは泡の量や温度で味が変わります。例えばon the cloudはキンキンに冷やして、Afterdarkは常温にして飲むことによって、一層ビールの良さが引き立つと言われています。また、同じビールでも冷たい時と常温になったものを飲み比べると、苦みの変化に気づくでしょう。

ビールの種類だけでなく、楽しみ方も無限に広がるクラフトビール。街中の色々なところで「Tap Marche(タップマルシェ)」などを導入し、飲めるようになってきています。

興味のある方は、クラフトビールを扱っているお店の方に聞いて、是非とも自分のお気に入りを見つけてみてください!