漫画家・小雨大豆さんがTwitterで公開した短編シリーズ漫画「青髪はクール」に注目が寄せられている。描かれているのは、タイトル通り、冷静沈着な青髪キャラの女の子と、彼女に負けず劣らず落ち着いていながらも素直な男の子の恋のやり取り。クールな彼女だが、ストレートな告白を受けると…。リプライには、ギャップにツッコミほか様々な声があがっている。

男子生徒・檜山くんは、落ち着いた雰囲気のクラスメイト・青羽さんに優しげな眼差しを向ける。彼から見る青羽さんは、口数少なく常に冷静。彼女が強い感情を顕わにするところは見たことがない。自身も「感情が分かりづらい」と評されるという檜山くんだが、青羽さんには共感を抱きつつ、自分とは異なる何かがあるのではと思いを馳せる。

  • 小雨大豆さんによる漫画「青髪はクール」1話(1ページ目)

そんな思いから、檜山くんはふと「知ってるか? 人を好きになるパターンは2通りだそうだ」と問いかける。「自分と似たところに惹かれる場合と、自分にはないものに惹かれる場合だ」と付言する彼に、青羽さんは「同意はするけど、そもそもそれ以外選択肢がない」と指摘。それに賛同しつつ、彼は「人は自分に似たところを見て好意を持って、自分と違う何かを見て恋に落ちるのだ」と持論を展開する。

  • 漫画「青髪はクール」1話(2ページ目)

そこまで入念に理屈を組み立てた上で、彼は一気に距離を詰め「お前のことが好きだ青羽、つきあってほしい」と、大胆かつストレートに告白。それを受けた彼女は、手に持っていた本を閉じる。そして「ただただ冷静に」「冷静に」本を手から落とし、音を立てながら何度も拾い直した挙げ句、ストーンと椅子ごと転げ落ちてしまう。

  • 漫画「青髪はクール」1話(3ページ目)

バササと顔で本を受け止める形になり、膝をつく青羽さん。立ち上がりざまには、机に頭を打ち付ける。それを黙って見届ける檜山くん。持ち直した彼女は、振り返りながら"落ち着き払って"「考えておきゅわ」と告げる。教室を後にする時もドアにぶつかってしまう青羽さんだが、檜山くんは表情一つ変えずに「好きだ」と胸の内で思う。

  • 漫画「青髪はクール」1話(4ページ目)

リプライには、「めっちゃクールにめっちゃ動揺してる」「めちゃ冷静に見えるかのような超動揺に悶えました」「顔に出ないけど態度に出るクールビューティー可愛い」「冷静に噛んじゃうトコめっちゃかわいい」とツッコミながら、その可愛らしさに惹かれるというコメントが。中には「男子の方が実はかなり冷静で『自分と似た冷静さ』を持つ彼女に好意を持ち、『自分とは違う動揺ぶり』を見て恋に落ちた…と解釈」「自分と似て一応クールだけど、それでいて実質動揺を隠せてない位に全っ然クールじゃないという矛盾(笑)…ギャップ萌えにも近いけど、単にポンコツゆえに愛着湧くとも言えなくもなく…?」という意見も見られた。

なお、このシリーズ「青髪はクール」は続く2話、3話もTwitterで公開中。2話では、翌日、告白の返答を聞くために檜山くんが青羽さんを屋上に呼び出す。友人を連れて、空の下で相変わらずクールに振る舞う彼女。ストレートに答えると言いつつ「ありなしで言えばありよりの方だけどなしよりのありという可能性…」と口にしかけて、檜山くんにもツッコまれてしまう。

  • 漫画「青髪はクール」2話(1ページ目~4ページ目、左から)

3話では、青羽さんの友人の力も借りて、デートすることになった2人の前日の模様が描かれる。メッセージのやり取りをしていくが、いかんせん口下手な2人。文面上でも緊張と高揚感がありつつ、ぎこちなく会話していく。メッセージの途中では、青羽さんが謎のスタンプを送ってくることもあり、ポンコツぶりがまた少し見られるが、2人の距離は着実に縮まっていく。

  • 漫画「青髪はクール」3話(1ページ目~4ページ目、左から)

この短編の作者・小雨大豆さんは、オーバーラップによるウェブコミックサイト「コミックガルド」で『こわもてかわもて』、星海社によるTwitter4コマアカウント「ツイ4」では『学び生きるは夫婦のつとめ』を、それぞれ連載中。2019年2月には、『こわもてかわもて』のコミックス第1巻、『学び生きるは夫婦のつとめ』のコミックス第2巻が、刊行された。またTwitterでも様々な作品を投稿しているが、今回の青髪シリーズと同時に、ピンク髪の女の子キャラを扱った漫画も公開している。