ダイハツ工業は「第46回東京モーターショー2019」(一般公開日:10月25日~11月4日)で多様なキャラクターを持たせたコンセプトカーを世界初公開する。公共交通を担う「IcoIco」、新しい軽トラック「TsumuTsumu」、出掛けたくなるミニバン「WaiWai」、遊びの世界を広げる軽クロスオーバー「WakuWaku」の4台だ。

  • 東京モーターショー、ダイハツブースのコンセプト画像

    ダイハツブースのテーマは「つどい ~みんなの暮らしをあたたかく~」

地域の移動と仕事を活性化させる「IcoIco」&「TsumuTsumu」

自動運転社会の到来を想定し、パブリックトランスポーター(バスや電車などの公共交通機関)としてダイハツが提案する電気自動車(EV)が「IcoIco」だ。車イスや大きな荷物を持った旅行者などが楽に乗降できるよう、格納式のスロープを搭載するなど誰もが利用しやすい配慮を施した。小さな車両の開発を得意とするダイハツのクルマらしく、IcoIcoのボディサイズはコンパクトカー並みとなっていて、細い路地などでの移動も可能だという。

  • ダイハツのコンセプトカー「IcoIco」

    ダイハツが出展する「IcoIco」の車両サイズは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,995mm、フロア高300mm

  • ダイハツのコンセプトカー「IcoIco」

    格納式のスロープで誰もが使いやすい利便性を追求

  • ダイハツのコンセプトカー「IcoIco」

    AIを搭載する付属のお世話ロボット「Nipote」(ニポテ)は、会話形式で乗客の移動をサポートする。出かけたくなる気持ちを駆り立ててくれる仕掛けだ

「IcoIco」が「地域の移動の活性化」を担うのに対し、「TsumuTsumu」は「地域の仕事の活性化」に向けた多用途の次世代型軽トラックだ。ビッグキャビンの乗降性は抜群で、広い荷台は用途に合わせて換装可能な仕様となっている。農業用ドローン基地などの用途はもちろん、個室空間としても使える軽トラックだ。

  • ダイハツのコンセプトカー「TsumuTsumu」

    「TsumuTsumu」の車両サイズは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,850mm。荷台の長さは現存の軽トラックと同サイズを確保しながら、新レイアウトの採用でキャビン内はより広く使える

  • ダイハツのコンセプトカー「TsumuTsumu」

    新発想のドア開口を採用したことで、乗降性が格段に向上した

クルマ遊びの可能性を広げる「WaiWai」&「WakuWaku」

3列シート6人乗りの小型ミニバン「WaiWai」のこだわりはサイズ感だ。運転しやすいコンパクトサイズでありながら、開放感のあるツインサンルーフを採用し、心地よい広さのジャストサイズミニバンとした。ダイハツでは、気分が明るくなって家族や仲間と出かけたくなるクルマとしてWaiWaiを提案する狙いだ。

  • ダイハツのコンセプトカー「WaiWai」

    従来のミニバンとは一線を画したモダンフレンドリーなデザインの「WaiWai」。車両サイズは全長4,200mm、全幅1,665mm、全高1,665mm

  • ダイハツのコンセプトカー「WaiWai」

    積載量は未公開ながら、写真を見る限り、泊りがけのクルマ旅でも必要十分なスペースは確保されているようだ

そして、遊びの世界を広げる軽クロスオーバーとして登場するのが「WakuWaku」だ。ダイハツは、所有するだけでオーナーをワクワクさせるスタイリングを具現化し、日常生活から抜け出してどこまでも出かけたくなる気持ちを刺激するクルマを目指したという。車内は前後席の性格を明確に分けており、後席には使い倒せる広い荷室空間が広がっている。

  • ダイハツのコンセプトカー「WakuWaku」

    「WakuWaku」の車両サイズは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,630mm。内外装は骨太のデザインで、長旅でも頼りになりそうだ

  • ダイハツのコンセプトカー「WakuWaku」

    後席には新発想のルーフラゲッジを装備。ドアに配置されたライトを使えば、夜でも快適に車内作業ができるだろう

ダイハツブースには、子供向けのコンテンツとしてぬり絵体験ができるキッズスペースを設けるほか、ブース外には子ども向け職業体験施設「キッザニア」とのコラボコンテンツを展開。ここではクルマの組み立て作業が体験できるそうだ。

今回の展示で同社は、「ダイハツらしいモビリティーをきっかけに、各地域で暮らす方々が笑顔になって元気になる。そんなあたたかな未来の暮らしを体験いただけるブース」を目指すとしている。