メルセデス・ベンツ日本はマイナーチェンジを経た新型「GLC」を発売する。「GLC」「GLC クーペ」は昨年、日本で最も売れたメルセデス・ベンツのSUV。今回のマイナーチェンジでは内外装を刷新するとともに、「ハイ! メルセデス」でおなじみのインフォテイメントシステム「MBUX」を搭載した。

  • メルセデス・ベンツの新型「GLC クーペ」

    マイナーチェンジを経たメルセデス・ベンツ「GLC クーペ」

最新のデザイン思想を採用

GLCは「GLK」の後継モデルとして2016年に登場した。日本では2018年に6,316台を販売。メルセデス・ベンツのSUVラインアップの中で、最も売れたモデルとなった。

新型GLCは、メルセデスのデザイン思想「Sensual Purity」(官能的純粋)にのっとった外観となっている。フロントはクローム仕上げのアンダーガードと2本のパワードームを備えたボンネットでSUVとしての力強さを強調。リアはバンパーとマフラーを一新した。

  • メルセデス・ベンツの新型「GLC」

    こちらは新型「GLC」

インテリアで目を引くのが10.25インチのワイドティスプレイと12.3インチのコックピットディスプレイだ。コックピットディスプレイには速度計や回転計、ナビゲーション、安全運転支援システムなどの情報を表示させることができる。

新型GLCは、「ハイ! メルセデス」と声を掛けると起動し、対話形式でナビを設定したり空調を調整したりできるMBUXを搭載する。この機能、目的地を本当によく聞き取ってくれるので、かなり便利だ。

  • メルセデス・ベンツの新型「GLC」

    新型「GLC」の室内

新型GLCの価格は、2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを積む「GLC 220 d 4MATIC」が690万円、2.0直列4気筒ガソリンターボエンジンを積む「GLC 300 4MATIC」が775万円となる。ハイパフォーマンスモデル「AMG」の価格は、3.0LのV型6気筒ツインターボエンジンを積む「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC」が948万円。4.0LのV8ツインターボを積むグレードは2種類で、「メルセデス AMG GLC 63 4MATIC+」が1,313万円、「メルセデス AMG GLC 63 S 4MATIC+」が1,487万円だ。

新型GLC クーペのグレード設定はGLCと同じ。価格はディーゼルが721万円、ガソリンが807万円、AMGが980万円~1,519万円となる。

メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長によれば、日本ではディーゼルエンジンを搭載するSUVの人気が高まっているとのこと。新型GLCでは、販売台数の6~7割がディーゼルモデルになると予想する。

GLCおよびGLC クーペの納車は、AMGモデルが2019年12月、そのほかのモデルが2019年の予定だ。