ヌーラボは10月2日、「職場の"放置されている課題"に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2019年9月2~13日、主な調査対象はプロジェクト管理ツール「Backlog」ユーザーで、有効回答は333人。
自身の職場に「放置され続けている課題」はあるか尋ねたところ、93.4%が「ある」と回答。「わからない」は4.5%、「ない」は2.1%にとどまった。
長年放置されている課題について、なぜ改善が図られないと思うか聞くと、「優先度が他の課題に比べて高くないから」が最も多く54.8%。次いで「期限日や担当者が決められていないから」が54.2%、「課題ではあるものの、対応策が具体化していないから」が47.4%となった。
この結果から、放置されている課題が改善しない理由として、「優先度や期限などが明確でないこと」がキーワードになっていることが判明。一方、個人への評価との関連や難易度、予算は課題が進まない理由としてあまり重要視されていなかった。
職場において、「課題が今どういう状態にあるのか把握するのが難しい」と感じたことがあるか質問すると、83.8%が「ある」と回答。同調査では「回答者の8割強が、課題がどういう状態にあるのかの把握に難しさを感じているという結果から、情報共有に改善の余地があることがわかります。具体的には、『進捗状況の明示』『担当者、期限の定義』『状況変化のリアルタイムな共有』などが挙げられます」と分析している。