残暑も落ち着いて、季節はすっかり秋の気配。となると、自然と食欲が湧いてきてしまう。今回は「しゃぶしゃぶ温野菜」が秋季限定のメニュー「鴨葱しゃぶしゃぶ」を始めたと聞いて、「しゃぶしゃぶ温野菜 田町三田口店」に足を運んでみた。
食欲の秋に最高の鴨葱しゃぶしゃぶを
今回いただいたのは、「鴨しゃぶと厳選牛・豚食べ放題」(1名/税別3,680円)。温野菜では、「鴨葱しゃぶしゃぶ」は秋の定番となっているものの、今年は一味も二味も違うらしい。今年はこれまで以上に、お客さんに心ゆくまで鴨のおいしさを堪能してもらおうということで、"食欲の秋に最高の鴨葱しゃぶしゃぶを"をテーマにこだわり抜いたメニューとなっているという。
まずは、白醤油ベースの「極み鴨だし」に、「粗挽き鴨つみれ」を入れる。つみれから鴨の旨味が溶け出して、鴨の旨みを引き立てるだしが出来上がる。
そこに入れてしゃぶしゃぶする鴨肉にもこだわりがある。一般的に、鴨のしゃぶしゃぶには鴨ロース肉が使われることが多いそうだが、今回、温野菜では鴨もも肉を使用。脂のムラなども少ないため、しゃぶしゃぶにしてもおいしく食べられるのだとか。また、鴨と葱を一緒に食べたときの食感の良さを最大限に引き出すために、肉は0.1ミリ単位で試行錯誤を重ね、最終的に約2mmにカットすることに決定したという。なんというこだわり!
鴨肉と一緒に食べる葱は、「ちゃんこねぎ」「翡翠ねぎ」「洒落(しゃら)ねぎ」「長ねぎ」の4種類が用意されている。
こだわりの鴨とネギのハーモニーにうっとり
では、早速食べてみよう。鍋の中に粗挽き鴨つみれを投入すると、極み鴨だしと相まって、ものすごく良い匂いを漂い出した。そこに、鴨もも肉をさっとくぐらせてから、ちゃんこねぎを乗せてパクッ。う、美味い! だしの芳醇な香り、雑味のない澄んだ味がとてもやさしい。やわらかくて旨味のある鴨もも肉と、ちゃんこねぎの新鮮で瑞々しい食感とマッチしている。鴨の脂が出ていて味はしっかりしているのに、しつこくなくてむしろ上品な味わいだ。
また、しゃぶしゃぶをしたちゃんこねぎは、鮮やかな緑色が際立って、見た目にも映える。続いてつみれを食べてみたら、すごくふんわりとしていて旨さがジュワっと沁み出してきた。これはウマいな~、ハマっちゃいそうだ。翡翠ねぎを乗せて食べてみたら、シャクシャクとした食感とふんわりつみれの食感の違いも楽しめた。
それにしても。葱、めちゃくちゃおいしい。国産野菜にこだわっている温野菜だけに、葱のおいしさも間違いないという感じ。普段はあまり葱を食べる機会がない筆者だが、おいしくて長ねぎだけしゃぶしゃぶして食べてしまった。この極み鴨だしだからこそ、国産野菜の甘みも鴨肉のジューシーさも、より一層際立っているように思う。
おっと、夢中で食べてしまい忘れていたが、「柚子山椒」が用意されているので、ちょこっと肉の上にかけて味変してみるのも良し。爽やかな香りに食欲がさらに掻き立てられる。また、メニューの中に含まれているのが「ひとくち鴨カレーそば」。鍋のシメに麺が用意されていることは多いけど、最初は楽しみにしていたのに、鍋をシメる頃にはすでにお腹がいっぱい、なんてことはよくあるもの。そこで今回、ひとくちサイズで途中でも楽しめるようにしたんだとか。そばが入った容器におだしを加えてみると、底に敷かれたカレールーとよく合ってこれまたおいしい。残ったおつゆに肉をつけて食べるのもあり。そんな感じで、本当に心ゆくまで鴨をたっぷり堪能させてもらった。ごちそうさまでした!
鴨肉を一枚一枚、サッとしゃぶしゃぶして葱と一緒に食べ、だしと肉の旨味を味わい、食感の違いを楽しむ。食べ放題というと、ついつい無理にでもたくさん食べようとしてしまいがちだが、「鴨葱しゃぶしゃぶ」は、むしろじっくりとひと口ひと口を味わいたくなる、絶品の鍋だった。2019年9月12日から11月13日までの秋限定メニューなので、うっかり食べ逃がさないように、今すぐ足を運んでみよう。
●information
「しゃぶしゃぶ温野菜 田町三田口店」
東京都港区芝5-31-24 勝文館ビル7F
営業時間:
月~金・祝前日17~24時
土・日・祝 16~24時
休:無