ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー Season1』の製作発表が24日にIHIステージアラウンド東京で行われ、宮野真守、蒼井翔太、北乃きい、笹本玲奈が登場した。
同作は1957年に初演を迎えて以来世界中で再演を重ねているミュージカルの金字塔。1950年代のアメリカを舞台に、人種問題や移民同士の対立など社会問題を盛り込んだ同時代版「ロミオとジュリエット」となっている。360°回転するエンターテインメント施設「IHIステージアラウンド東京」にて、11月から2020年5月まで7カ月にわたるロングラン公演を3シーズンに分け、異なる日本キャストで上演。メインキャラクターであるトニー、マリア、アニータ、リフ、ベルナルドは各シーズンそれぞれダブルキャストとなり、今話題の豪華俳優たちが出演する。Season1はIHIステージアラウンド東京にて、11月6日〜2020年1月13日に上演される。
製作発表では、客席から登場した宮野と蒼井が「Maria」を熱唱し、集まったファンからは悲鳴が上がる。さらに、笹本を加えた「Tonight」では、360度を一周しながらの歌唱で魅了。喉の調子が悪く、今回は見学となった北乃は「鳥肌が立ちました。すごかったです」と絶賛した。
初の歌唱披露となった宮野は「緊張しますね。有名なナンバーで僕も大好きで、自分が歌えるとは思ってもいなかったので、皆さんの前で歌うことで、トニーをやるという実感がどんどん湧いてきています」と感想を述べる。蒼井は「『Maria』も、本番が始まってしまうとともに歌うことがない」と、Wキャストである宮野との歌に喜び、宮野は「特別バージョンのデュエットでしたね」と笑顔を見せる。笹本は「トニーが2人、どっちを見たらいいのか……! 両手にトニーというのは、あまりにも貴重な経験をさせていただいた」と振り返った。
「ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season 月 Produced by TBS」<下弦の月>チームとして同劇場に立ったことのある宮野は、「僕は回ったことがある人間なんですけど、ノウハウが全然通用しないという舞台に初めて出会って。出はけから何から場所が変わるので、こんなに新たな体験ができる舞台がまだあったのか、と」と驚きを説明する。初めて同舞台に立つ3人に「楽屋の場所だけ覚えとけばいい。裏をいうと夢がなくなっちゃうかもしれないですけど、楽屋を頼りにするといいですよ」と実用的なアドバイスを授けた。さらに客席の近さに、蒼井が「ツバとか飛んでませんか?」と心配すると、宮野は「飛んでるよ飛んでる。嬉しいんだよ」と客席の気持ちを代弁した。
長丁場となるが、甘いものが大好きという蒼井に、宮野は「稽古場で移動するときに胸ポケットが膨らんでると思ったらお菓子がいっぱい入ってたの!」と暴露し、蒼井は「常備しとかないと、頭が働かなくなるので」と照れる。北乃も「蒼井さんはすごいかわいらしい。ケーキが好きっておっしゃって、特にチョコレートケーキ。そういうことを言って現場が和やかになる才能があります」と甘いものの話に。蒼井は最後のあいさつでも、「僕は最近クレープが大好きなので、兄さんクレープを……」とおねだりし、宮野が「了解です了解です、クレープね」と答えると、「やった〜!」と喜んでいた。