声優とアイドルのハイブリッドユニットのi☆Risが、8月28日に18枚目のシングル「FANTASTIC ILLUSION」をリリースした。
「FANTASTIC ILLUSION」は現在放送中のTVアニメ『手品先輩』の主題歌。今回は彼女たちに、シングルについてや、最近のワクワクドキドキについて聞いた。
まずおすすめしたい楽曲に
――新曲の「FANTASTIC ILLUSION」。楽曲を最初に聴いたときの印象は?
山北 「めっちゃセリフあるやん!」って。i☆Ris向けの曲だなと思いました。コールを入れるような感じの曲調でもなかったので、ライブではどうなるのかも気になりました。
若井 普段、アニソンを聴くときはこういった曲調が多いので、どタイプでした。それをi☆Risで歌えるのは嬉しかったです。自慢したくなりますね。「i☆Risってどんな曲があるの?」と聞かれたら、まずおすすめしたい曲です。
芹澤 J-POPだと、A面でここまでコンセプトを押し出した楽曲は難しいので、アニソンを歌うユニットで良かったなと思いました。歌詞の"緊張に深呼吸"というパートを歌っているんですけど、レコーディングのときに"緊張に"は緊張して、"深呼吸"は深呼吸しながら歌ったら、「さすが声優だね」って言われたのが思い出深いです。
久保田 私もこういうアニソンが好きなので、「やったー!」って。セリフが入って、テンポが変わって、わちゃわちゃする楽曲なので、ショーとかミュージカルみたいなイメージ。ワンマンライブではセットリストのどのあたりに来るんだろうなって考えていました。CDで聴くよりもライブで披露したほうが楽しくなるんだろうなー。
澁谷 楽曲の楽しさや世界観が「幻想曲WONDERLAND」に近いなと感じました。変拍子があって、最後まで見逃せない展開です。レコーディングも、「幻想曲WONDERLAND」を思い出しながら、気負うことなく歌ったので楽しかったです。
茜屋 私は『手品先輩』にお姉ちゃん役として出演することが決まっていたので、あらかじめ原作も読んでいたんです。なので、初めて聞いた時は『手品先輩』の世界を表した曲だなと。これまでのタイアップ曲だと、たとえば『プリパラ』は、アニメの世界を表現しつつ、私たち自身にも寄り添っていたので、ここまで作品の世界観を表現している楽曲ってなかったんですよ。楽しかったです。
――お姉ちゃん役としてはいかがですか。
茜屋 お姉ちゃんは、先輩のお姉ちゃんで奇術部の顧問。たまに部室に顔を出して妹たちを見守るという役柄なんですけど、アフレコブースでも役そのままなんですよ。後ろのほうから、(先輩役の本渡)楓ちゃんたちの掛け合いを見守っています。
なんてかわいい歌詞なんだろう
――カップリング曲の「Thank you forever!」はいかがですか? かなりエモい楽曲ですね。
山北 デモをはじめて聴いたのが電車の中だったんですけど、聴きながら泣いちゃって。まわりから見たら「あっ……」みたいな状態でした。それくらい良い曲。比喩表現もなく、ストレートな歌詞なので、より多くの人に響くと思います。ライブの最後に歌うのもいいんじゃないかな。
若井 暴れている「FANTASTIC ILLUSION」と対称的だなって。私はファンの方へのメッセージとして歌ったんですけど、i☆Ris6人のことを歌ったと受け取る方もいると思います。聴いた人の心になにかが届けばいいなと思います。あ、歌詞が感慨深いのですが、もちろん解散はしないです(笑)。
芹澤 うん、こんなにどストレートな曲は久しぶりなので、照れくさい感じがありました。「誰が聴いてもわかる曲」は大事だって話をされたことがあって、この曲を聴いてまさにそうだなと。私たちはアニメ、声優とアイドルの架け橋だと想っていたけど、それよりもっと広いところに届けたいときに、こういった楽曲は大事だなと思いました。
茜屋 「FANTASTIC ILLUSION」は、私たちのもっている個性をキャラクターとして表現した楽曲なんですけど、その分「Thank you forever!」は歌詞がまっすぐで、私たちのことをそのまま書いてくださっているので、作り込まず素で歌えました。最後の"この先もずっとよろしくね"って、すごくいいなって。
久保田 そう! "この先もずっとよろしくね"ってすごくかわいいなと思いました。なかなか日常じゃ言えないじゃないですか。それを最後に持ってくるなんて! この歌詞はファンの方に言っているようにも、メンバーに言っているようにもとれるし、なんてかわいい歌詞なんだろうってキュンとしました。
澁谷 私は、ちゃんと音符一つひとつの動きを見たいなと思った楽曲です。レコーディングに向けてシンセメロを入力してメロディーの譜面を作ったんですよ。それで音の運びを見ていたら、「この音にこの言葉を乗せるとこんなにエモくなるんだ」って、改めて考えさせられました。