2019年9月11日に、二子玉川ライズ・ショッピングセンターのタウンフロント7階のレストランフロアが刷新され、「FUTACO TABLE」として全面リニューアルオープンとなった。オープンした全9店舗の中でも注目なのが、「九州寿司 寿司虎 Aburi Sushi TORA」。いったいどんな店なのか、オープンに先立って催されたメディア関係者向け試食会にお邪魔してきた。
"進化形の寿司"を味わえる新進気鋭の一軒
「九州寿司 寿司虎 Aburi Sushi TORA」は、九州で人気の回転寿司店「寿司虎」が、カナダで展開している寿司店「Aburi TORA」の進化系として誕生させた店。日本の握り寿司でもなく海外のロール寿司でもない、"第3の寿司"としてカナダで大ブレイクしたという「Aburi Sushi」や、寿司虎で人気の「炙り寿司」、特殊な技術を用いて熟成解凍、魚の旨味を極限まで引き出したネタが堪能できる「氷結熟成鮨」等、九州の味、海外で喜ばれている味の両方を兼ね備えた新しい寿司店だ。席に着くと横にはレーンがあるが、回転寿司ではなく、タブレットで注文した作り立てのメニューがレーンで運ばれてくる仕組みになっている。早速、自慢のネタの数々をいただいてみた。
ここでしか味わえない! 新しい寿司の魅力を発見
まずは、カナダで大人気の味を堪能すべく「AburiOshi トリオ『炙り押し寿司』(サーモン、海老、鯖)」(税別460円)をオーダー。押し寿司の上に特製オリジナルソースを垂らしてバーナーで炙ったもの。サーモンをひと口いただいてみると、なにこれ!? 初めて食べた感じのちょっと不思議な味だけど、めちゃくちゃ美味い。上に乗った青唐辛子と粗挽きのブラックペッパーがアクセントになっていて、ピリッと辛みがある刺激的な味だ。鯖には甘い味噌ソース、海老にはソースに梅肉とバジルペーストを混ぜている等、それぞれの個性を際立たせている。日本の伝統的な炙り寿司とは違う、まさに「Aburi Sushi」だ。シャリは九州ならではの甘めの「赤シャリ」にこだわっているところもポイントだ。
続いて、「氷結熟成 まぐろづくし(赤身、中トロ、大トロ)」(税別970円)をいただいた。まったりとしたネタで、味が濃い。旬の時期に氷結させることで、旬以外の時期にも美味しく食べられるという。さらに「熟成 光物づくし(さんま、いわし、さば)」(税別600円)も食べてみた。秋刀魚の熟成寿司って初めて食べたのだが、脂が乗っていて絶品。店のスタッフさんに伺ったところ、本来、江戸前の寿司の熟成では真空して氷水に入れて10日間寝かせるそうだが、この店では特殊な冷蔵庫に入れているので、約2日間で熟成が可能なんだとか。冷凍の食材は解凍したときに水が出ることで、同時にイノシン酸、グルタミン酸といった旨味成分も流れ出てしまうという。しかしそこを食材に電気を通すことで、旨味を結合させ分解させずに閉じ込めているそうだ。尚且つ電気を通すことで酸化も防ぐことができているので、長期品質保持を可能にすることもできているのだとか。
その他、ネタをバーナーではなく、直火で炙って旨味を引き出している「寿司虎炙り」各種や、「塩レモンづくし 三貫にぎり(真鯛、ひらめ、かんぱちトロ)」(税別590円)をはじめとする塩とレモンの組み合わせでいただく、九州の活きの良い鮮魚ならではの寿司、「極上うにの塩にぎり」(一貫 税別980円)といった贅沢なメニュー、カナダでブレイクした味が逆上陸の「バンクーバーロール」(税別360円)等、オリジナリティのあるメニューが豊富に揃っているのが魅力的。
店内はとても明るい雰囲気で広く、ゆったりと座れる座席が96席が用意されているから、休日に買い物帰りに家族連れで行っても大丈夫。日本ではここでしか味わえない寿司を、是非楽しんでほしい。
●information
「九州寿司 寿司虎 Aburi Sushi TORA二子玉川ライズ店」
東京都世田谷区玉川2丁目21-1 二子玉川ライズ・ショッピングセンター
タウンフロント 7F FUTACO TABLE
営業時間:11~23時(L.O.22時)
休:不定休 ※商業施設に準ずる