特撮テレビドラマ『仮面ライダービルド』(2017年)のスピンオフ作品である東映Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』が、9月6日より期間限定上映される。本作は『仮面ライダービルド』でビルド、クローズに続く「第3の仮面ライダー」として登場した仮面ライダーグリス/猿渡一海(演:武田航平)を主役にした作品で、仮面ライダービルド/桐生戦兎(演:犬飼貴丈)、仮面ライダークローズ/万丈龍我(演:赤楚衛二)、仮面ライダーローグ/氷室幻徳(演:水上剣星)、石動美空(演:高田夏帆)、滝川紗羽(演:滝裕可里)をはじめとする『ビルド』主要キャストが再結集を果たしている。
物語のメインとなるのは一海と、彼を「カシラ」と呼んで慕っているキャッスルハザードスマッシュ/赤羽(演:栄信)、スタッグハザードスマッシュ/青羽(演:芹澤興人)、オウルハザードスマッシュ/黄羽(演:吉村卓也)の"三羽ガラス"。テレビシリーズ最終話で桐生戦兎が創り上げた「新世界」において、かつての「旧世界」の記憶を取り戻した一海と"三羽ガラス"が世界征服を狙うテロ組織に立ち向かい、奮闘するさまを描いている。本作だけに登場する仮面ライダーグリスの強化フォーム「グリスパーフェクトキングダム」や、強大な敵として立ちはだかる「メタルビルド」の圧倒的な戦力など、目を見張る凄絶なキャラクター同士の戦いも大きな見どころである。
ここでは、『仮面ライダーグリス』の主役である猿渡一海を演じる武田航平と、猿渡ファームで働く農業青年「三羽ガラス」の赤羽役・栄信、青羽役・芹澤興人、黄羽役の吉村卓也にご登場いただき、テレビシリーズ『仮面ライダービルド』で初めて顔を合わせたときの思い出や、本作『グリス』のとっておき撮影秘話、気になる注目ポイントなどを思いっきり語りあってもらった。
※本記事はVシネクスト『仮面ライダーグリス』本編についてのトークが中心となっています。いくつか具体的なシーンが話題にのぼりますので、本文をお読みになる際くれぐれもご注意ください。
――Vシネクスト『仮面ライダーグリス』の完成&劇場公開、おめでとうございます。武田さんにとっても"念願"といえる、グリス=一海と「北都三羽ガラス」が大活躍する物語がついに実現したということで、現在どのようなご感想をお持ちですか。
武田:そうですね。本当に『仮面ライダービルド』という作品を愛してくださる方たちがいて、さらに仮面ライダーグリス/猿渡一海を愛し続けてくださった方たちのおかげで、この作品が出来たと思います。もう感謝の言葉しかありません。
――三羽ガラスのみなさんにお尋ねしますが、『仮面ライダービルド』に出演されたことで、ご自身の生活にどのような影響がありましたか?
芹澤:街で声をかけられることがてきめんに多くなりました。
栄信:そうですね。気づいてくれる人が増えました。
芹澤:それも、子どもから大人まで幅広く。こんなことは『ビルド』に出演するまでなかったですね。
栄信:ふだんは赤羽みたいに髪を上げていませんから、知らない人にはまったく気づかれませんが、僕の顔を知ってる子どもたちはすごく声かけてくれますね。もともと僕は、役者として「人を殺す」ような役ばかり演じてきたんですが。
一同:(爆笑)
栄信:僕に気づいた人も「触れちゃいけない」みたいにしていたのが、赤羽はおバカさんなキャラクターでしたから、「あ、声かけていいのかな」みたいなノリで気さくに呼んでくださる人が多くなってきたようです(笑)。
吉村:僕も一緒で、外で僕だと気づいてもらえることが増えましたね。行きつけの美容室があるんですけど、そこの店長の息子さんが『ビルド』を好きで観てくれてて、写真を指して「このお兄ちゃん好き」なんて言ってたそうなんです。すると店長さんが「この人、よく来てくれる人だ!」と気づいてくださって、今、料金4割引きです(笑)。
栄信:すごいね(笑)! だいぶ割り引いてもらえてるね!
吉村:マジで『ビルド』効果すごいです(笑)。
芹澤:僕も小学生くらいの子から「青羽だ!」って、声かけてもらいました。
武田:セリさんに声かけるって、けっこう勇気いるんじゃないの(笑)。
栄信:それが、セリさんはかなり子どもに人気があるんですよ。この前言ってたのって、保育園の子だっけ?
芹澤:そう。すごく幼い子からも呼ばれたことあります。あるとき公園を歩いていると、向こうでサッカーしている男の子たちから「おい、あれ仮面ライダーの青羽だぞ」「マジで!?」とかささやかれたこともあった。聞こえないふりしてたけど(笑)。
武田:俺らの中では、セリさんがいちばん気づかれやすいと思うし。
吉村:そうかもね。
武田:栄信も卓也も、役に入るときは髪型を変えているけど、セリさんはそのままだしね(笑)。
芹澤:そうですね。