公演初日を迎えた舞台『神の子どもたちはみな踊る after the quake』のカーテンコールと記者会見が7月31日、東京・大手町のよみうり大手町ホールで行われ、古川雄輝、松井玲奈が出席した。
村上春樹の短編小説を原作とした同舞台。阪神・淡路大震災をテーマにした短編集の中から、特に海外でも評価の高い『かえるくん、東京を救う』と『蜂蜜パイ』の2つを取り上げ、小説家の淳平を古川雄輝が、淳平に思いを寄せるシングルマザーの小夜子を松井玲奈が演じる。
3年半ぶりの舞台となる古川は「かなり久しぶりなんですが、感覚的に忘れていることもあり、舞台ではこういう表現もあるんだ、と新たな発見がありました。映像作品と違って稽古があるので、稽古は役者としてすごく学べる場所でもありますから、真剣に楽しくやらせていただきました」と初日を前に抜かりがない様子で、松井も「稽古も楽しくて稽古場に行くのが楽しみでした」と笑顔を見せた。
2人は同舞台で初共演。お互いの印象について、古川は「松井さんはすごく透明感があって知的なイメージ。小夜子という役柄もそういう役なので、ピッタリだと思いました。稽古でも非常にプロフェッショナルで、何事にも全力で取り組んでいて素晴らしいなと思いました」と語り、松井も「昨日のゲネプロでステージに立った瞬間、稽古場から2倍3倍もパワーアップしてお芝居をされていました。そのエネルギーに私たちもついていかなきゃという気持ちになり、引っ張ってもらえる感じで頼もしいです」と話した。
お互いに演じるキャラクターとの共通点についても、内気で自己表現が苦手な淳平役の古川は「元々コミュニケーションが苦手な方ではあるので、そういう意味では淳平と似ているのかなというのはありますね」と明かし、喜怒哀楽が激しい小夜子役の松井は「原作を読んだ時に自分が周りから思われているイメージと近いんじゃないかなという感じがしていて、演じていてフィットするというか。自分に近いから演じ甲斐があり、やっていて楽しいキャラクターだなと思います」と話した。また、古川にとって、同舞台は結婚後初めてとなる舞台。「結婚もしましたので身を引き締めてこの舞台を頑張りたいと思います」と意欲を見せていた。
舞台『神の子どもたちはみな踊る after the quake』は、7月31日~8月16日(8月5・12日は休演)は東京・大手町のよみうり大手町ホール、8月21・22日は愛知・東海市芸術劇場 大ホール、8月31日・9月1日は兵庫・神戸文化ホール 大ホールにてぞれぞれ上演される。