JR東日本新潟支社は27日、「SLばんえつ物語」の今年度の運行を開始した。蒸気機関車C57形180号機が約1年ぶりに復帰し、客車6両を牽引して磐越西線を走行した。
「SLばんえつ物語」は1999年7月から運行されるSL列車。現在は新津駅から会津若松駅まで1往復運転され、上り「SLばんえつ物語」は新津駅で臨時列車の快速「SLリレー号」(新潟発新津行)と接続する。昨年7月、蒸気機関車C57形180号機に不具合が発見され、修繕に時間を要したほか、大規模な定期検査も行われたことから、昨年度の「SLばんえつ物語」の運転は取りやめに。代わってディーゼル機関車DE10形が牽引する「DLばんえつ物語」が運転された。
運行開始20周年を迎える今年、C57形180号機が約1年ぶりに復帰し、20周年記念ヘッドマークも掲出。上り「SLばんえつ物語」の発車に合わせ、新津駅で出発セレモニーが行われた。10時5分に同駅を発車し、津川駅発車後の車内でお菓子がふるまわれ、会津若松駅到着後も地酒・ジュースがふるまわれたという。
「SLばんえつ物語」は今夏、7月27日から9月29日までの土日を中心に、お盆期間中の8月13・14日も運行することが発表されている。7月27日から8月18日まで客車6両(3号車なし)、8月24日以降は3号車を加えた客車7両を牽引して運行予定とされている。