終活ねっとは7月24日、「介護」に関する調査結果を発表した。調査は4月12日~16日、全国20代以上の男女10,000名を対象に全体調査を、うち40代以上の介護経験者618名(男女各309名)を対象に介護の実態調査を、いずれもインターネットで実施した。
調査によると、介護経験者はおよそ2割。はじめに調査対象者全員に対し、介護をするうえで最も負担に感じると思う点を聞いたところ、「精神的負担」(37.8%)が最も多く、次いで「費用」(24.1%)、「身体的負担」(14.1%)と続いた。
一方、40代以上の介護経験者618名に対し、実際に最も負担が大きかったことを教えてもらったところ、2人に1人が「精神的負担」(49.5%)と回答。さらに、「費用」(19.6%)、「時間」(18.3%)と続き、「身体的負担」は11.3%だった。
また、介護経験者に最適だと思う介護の場所を教えてもらったところ、「医療施設」(16.7%)や「介護施設」(50.0%)など、およそ7割が「専門施設での介護」が望ましいと考えていることがわかった。
次に、介護経験者に実際に介護にかかる時間について尋ねると、最も多かった回答は「必要なときに手をかす程度」で40.6%という結果に。次いで「半日程度」(18.6%)、「ほとんど終日」(17.8%)、「2~3時間程度」(17.6%)と続いた。
この結果を介護レベル別にみると、自立から要介護3の場合では「必要なときに手をかす程度」や「2~3時間程度」を含めて、半日以下の時間で済んでいるものの、要介護4以上になると、半数以上が半日以上の介護を行っていることがわかった。
また、介護費用についても調べたところ、8割以上の人が1カ月に「5万円以上」を想定しているものの、実際には4割が「5万円未満」(39.2%)で済んでおり、「5万円以上」かかっている人は6割程度という結果に。
この結果を介護レベル別にみると、自立から要支援2の場合では「5万円未満」で収まっている人が6割以上いるのに対し、要介護の場合では半数以上が「5万円」を超えていることがわかった。