日本ファイナンシャルアカデミーは7月18日、働く女性を対象とした「女性の定年後に関する意識調査」の結果を発表した。調査日は2019年5月27日、有効回答は20~50代の有職女性300人。

  • これからの時代、定年後のための活動(定活)は必要だと思いますか?

    これからの時代、定年後のための活動(定活)は必要だと思いますか?

定年後の自分の生活を具体的に想像できるか質問したところ、「想像できる(かなり+まあ)」は25%にとどまり、「想像できない(あまり+全く)」が75%を占めた。同調査では「働く女性の大半が現時点で定年後のリアルな生活を描けていない」と指摘している。

定年後の資金確保については、「あまりできていない」が46%、「全くできていない」が39%となり、「できていない」という人が85%に上った。それに対し、「十分できている」はわずか2%で、「まあできている」の13%を合わせても15%にとどまった。

定年後のための活動(以後、定活)は必要だと思うかとの問いには、88%が「必要(とても+まあ)」と回答。一方、現在、「定活をしている」と答えた人は10%と少なく、実際の行動に移している人はごく少数派であることがわかった。

「定活をしている」人が実際に行っている活動は、「情報収集」が圧倒的に多く6割以上。次いで「現在持っているスキルを上げる」が3割超、「資格取得」が2割超と続き、現段階では情報収集にとどまるという人が多数派を占めた。

また定年後の不安について、「定活をしている人」と「定活をしていない人」を比べたところ、定活をしている人ほど定年後の不安が低い結果となった。