• 鈴木ゆうか

――主役になると背負うものも大きくなりますね。

そうですね。私でいいのかな……と心配にはなりましたが、一生懸命みんなで作りました!

――CMの現場はたくさんの大人たちが見守っていますからね(笑)。

モニターの前にもすごくたくさんの方がいたので、緊張しました(笑)。監督がすごく良い空気を作ってくださる方だったので、ずっと楽しかったです。

  • 鈴木ゆうか

――ご家族の反応は?

弟は「友達にも言われたよ」と教えてくれました(笑)。いろいろな人に届いていると知って、すごくうれしくなります。家で部屋にいて、家族の誰かがCMを目撃すると「流れたよー!」と叫んでリビングに集合します(笑)。

――ツイッター上では「かわいい」と絶賛する声も数多くつぶやかれています。

本当にありがたいです。良いCMに巡り合うことができました。

  • 鈴木ゆうか

■桐谷美玲への憧れ

――さて、デビューのお話もうかがいたいと思います。渋谷でスカウトされたそうですが、どのあたりで声を掛けられたか覚えていますか?

今の事務所に声を掛けてもらったのが3回目ぐらいだったんです。最初……最後だったかな? スクランブル交差点だったと思います。しかも、同じ人だったんですよ。

――芸能界に憧れを抱くきっかけはあったんですか?

小学生の頃に隣のクラスの子が雑誌に載って。お父さんに、「私も応募してみたい」と言ったら反対されて、高校2年生の進路相談で改めて芸能界への夢を伝えたら、「いいよ」と認めてくれました。結構、気分屋で、反対していたことは覚えてないそうです(笑)。小学生の時、「足元にも及ばない」と言われてショックでしたが、「やっぱりそうだよね」と納得する部分もあったんです。身内の声は、正しいと思いますので。それ以来、ずっと反対されていると思っていたので、あっさり認めてくれてビックリしました(笑)。

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――進路の選択で、「芸能界」を選ぶことに不安はなかったんですか? すごく勇気がいる決断だったと思います。

すごく不安でした。事務所にスカウトされた後、高校3年で『non-no』のオーディションを受けて、落ちたら大学に行こうと決めていて。無事に受かったので、大学への進学はやめました。親からは、高校を卒業さえすれば、あとは自由に考えなさいと言われていたので。『non-no』はしばらくオーディションをしてなかったので、タイミングにも恵まれていたと思います。

――オーディション通過の秘訣は?

そのままの「自分」で臨みました。かっこいいことも全然言えなくて。当時何を言ったのか記憶がないくらい、緊張していました(笑)。手応えも全くなかったんですけど、事務所のウォーキングレッスン中にオーディション通過の連絡をいただきました。

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――その後、モデルとして実感が湧くようになったのは、いつ頃ですか?

本当に最近で、2年前ぐらいです(笑)。最初の1~2年ぐらいは、「ここに私がいていいのかな」という思いがありました。でも、分からないことは『non-no』の編集さんに積極的に聞くようにして。実感が湧くようになるまでには、時間がかかりました。

――自信を持てなかった?

なかったです。憧れの桐谷美玲さんと同じ雑誌に自分が載っている……こんな私でいいのかと。もう、私の夢全部叶っちゃって。TGCで近くの部屋だったことはありましたが、まだお話できていないです。さすがにあんな場所で話しかけるわけにはいかないので……。

  • 鈴木ゆうか

――桐谷さんが、鈴木さんのCMを見ている可能性はありますよね。

そっか! 桐谷さんの視界に入ることができただけでうれしいです。映画を見て好きになって、『Seventeen』を読むようになって、美玲さんのコラボヘアゴムとかもずっとつけてて(笑)。本当にただのファンです。

――たくさん叶ってしまいましたが、これからの夢は?

好きなモデルの仕事はずっと続けながら、女優や他の仕事にも挑戦していきたいです。

  • 鈴木ゆうか

――モデルを始めて4年半。憧れの職業だったわけですが、印象は変わりましたか?

もっとギスギスした世界だと思っていました。でも、そんなこともなくて。ポージングはカメラマンさんに指示していただいたり、先輩の方々の現場を見学させていただいたり。

――実感が湧いた2年前に仕事としてのやりがいも見えてきたのでしょうか。

それまではとにかく必死だったというか。事務所に入って半年で『non-no』専属になったので、それまでに何かをやっていたわけでもなく。

  • 鈴木ゆうか

――挫折や苦労は、芸能界に入って間もない頃に感じていましたか?

そうですね。とにかく自信がなかったので。

――そうなると、現場に行くのが嫌になりそうですね。

なりました(笑)。今は全くないんですけど、撮影日が決まると「行きたくないな……」と思ってました。でも、気づいたらそれが楽しみに変わってたんですよね。「やりたい」と思う期間が長くて気持ちが強かったので、逃げようとはしなかったです。もともと寝たら忘れるタイプですが(笑)、当時高校に通っていたので友達との時間も支えになりました。

――元の芸名は「鈴木優華」ですが、今年5月に「鈴木ゆうか」に改名されましたよね。ここにはどのような思いが込められているのでしょうか。

あらためて、「これからがんばっていこう」という意味が込められています。演技のお仕事について事務所の方と話し合う中で、「やらない後悔よりもやって後悔する方がいい」と言われて。レジーナクリニックのCMが流れるタイミングでもあったので、芸名をひらがなにして気持ちを新たに。これからもがんばって、いろいろなお仕事に挑戦していきたいと思います。

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■プロフィール
鈴木ゆうか
1996年10月1日生まれ。東京都出身。身長165センチ。2014年9月、『non-no』専属モデルになり、同年11月に映画『神さまの言うとおり』で女優デビュー。2016年2月、『MARS~ただ、君を愛してる~』で初めてのドラマ出演を果たした。TGCやGirlsAwardといったファッションショーにも多数出演している。7月14日22時から、AbemaTV『オオカミちゃんには騙されない』初回1時間SPが配信。 Twitter:@pltnm_sy / Instagram:@yuu_pl