梅雨が終われば、一気に恋しくなるのが屋外で飲むビール。仕事帰りに開放感を感じながら飲む一杯は格別だ。そんなビール好きにこの夏一番おすすめしたい開放的なスポット「THE FARM TOKYO」に行ってきた。
ヤンマーが手がけるビアテラス&ベーカリーカフェ
東京駅八重洲中央口を出てすぐに横断歩道を渡ると、ビル街の中に似つかわしくない施設が目の前に現れた。「THE FARM TOKYO」は、農業機械で知られるヤンマーが手掛けている屋外型複合飲食施設。ヤンマー東京支社ビル跡地を利用して、都会のど真ん中で開放感たっぷりに飲食を楽しめるビアテラス&ベーカリーカフェとして、2019年4月5日~10月31日の期間限定でオープンしている。
トラクターや丸太が置かれていたりするのもユニークなウッドデッキの敷地内で提供されるのは、昼間は焼き立てのパンやコーヒー、スイーツ、夜は本格的BBQやグリル料理。
そして、「神泡。」のザ・プレミアム・モルツを楽しめるサントリーによるビアバー「BAR KAMI HOUR」では、「TRY The 神泡」と題したセルフサーバー体験が楽しめる。さらに、泡の上にプリントできるラテアートならぬ「泡アート」も用意されている。飲んでしまうのがもったいないほどの綺麗な泡はSNSに映えること間違いなし。施設内には眺めが最高なルーフトップもあるので、都会の景色を見渡しながらビールをグイッといってほしい。
最近定番の氷専用ビール「アイスドラフト」(税込500円)や、飲めない人にはノンアルの「オールフリー」(税込450円)もあり。また、ビール以外のドリンクも、この施設ならではのオリジナリティのあるもので、名前もそのものズバリな「ファーム ハイボール」(税込600円)はグリーンスムージーを使ったスッキリ味。ビールと合わせてこれを飲んだら、なんとなく罪悪感ゼロな気分になれそうだ。
フードの方は、夏に合わせて「SPICY SUMMER PARTY AT THE FARM」をテーマに、スパイシーな料理がラインナップ。「ケイジャンチキンとポテトのスパイシーコンボ」(税込880円)「コーンと青唐辛子のハーベストピッツァ」(税込1,480円)「特製タコス」(2ピース税込680円)等、こちらも個性豊かでドリンクが進むメニューが取り揃えられている。特にモチモチ食感のトルティーヤに刺激的な辛さがクセになりそうなタコスはおすすめ。
また、これさえあればいくらでも飲めるというぐらいに枝豆好きの筆者は、居酒屋で「焼き枝豆」に遭遇するたびに「余計なことを~! 普通のでいいんだよ、普通のやつで」と憤っていたのだが、ここの「夏の焼き枝豆」(税込500円)は違う。ひと手間かけたしっかりとコク深い味わいで、焼き枝豆史上一番美味い。筆者も、これからは焼きの方針でいこうと思う。これらのメニューはヤンマーがこだわりの食を提供するプロジェクト「ヤンマープレミアムマルシェ」の食材・レシピを使用しているとのことで、なるほど納得の美味しさだ。
東京駅すぐ近くということもあり、ちょっと立ち寄って一杯飲んで帰るのもいいし、会社のみんなでワイワイ飲み会をやってもよし。夏の間に何度でも足を運んでみたくなるビア・スポットだ。尚、BBQについては完全予約制になっており、WEBからも予約できるので早速チェックしてみよう。
●information
「THE FARM TOKYO」
東京都中央区八重洲2-1-1
開催期間:2019年10月31日(木)まで
営業時間
BAKERY&COFFEE 月~金曜11~18時 土・日曜・祝日11~18時
GRILL BAR 月~金曜15~23時 土・日曜・祝日11~23時
BBQ 月~金曜16~23時 土・日曜・祝日10~23時
PREMIUM MARCHE SHOP 月~金曜11~18時 土・日曜・祝日11~22時
岡本貴之(オカモト タカユキ)
1971年新潟県生まれのフリーライター。音楽取材の他、グルメ 取材、様々なカルチャーの体験レポート等、多岐にわたり取材・ 執筆している。好きなRCサクセションのアルバムは『BLUE』。趣味はプロレス・格闘技観戦。著書は『I LIKE YOU 忌野清志郎』(岡本貴之編・河出書房新社)」。