じゃらんリサーチセンターはこのほど、「じゃらん宿泊旅行調査2019」の結果を明らかにした。同調査は4月5日~19日、15,559人の宿泊旅行者を対象にインターネットで実施したもの。

  • 1回の宿泊旅行にかかった費用(大人1人あたり)

    1回の宿泊旅行にかかった費用(大人1人あたり)

2018年度の1年間に宿泊旅行(国内での宿泊を伴う旅行で、出張・帰省・修学旅行などを除く)を行った人は56.4%で、2年連続で微増している。特に若年層は伸びが高く、20~34歳の男性では2年連続の増加、20~34歳の女性では前年から3.8ptの増加した。

旅行実施者の年間平均旅行回数は2.78回。延べ宿泊旅行者数(推計人口 × 宿泊旅行実施率 × 宿泊旅行実施者の年間平均旅行回数)は前年度比1.5%増、延べ宿泊数(延べ宿泊旅行者数 × 宿泊旅行実施者の1回の旅行あたり平均宿泊数)は前年度と比べると3.0%増で、いずれも2年連続で増加している。

1回あたりの宿泊旅行費用は、平均で総額58,500円だった。うち、宿泊・交通にかけた費用は34,900円、現地消費は23,600円となっている。パック旅行では現地消費が高くなる傾向があり、全体平均を500円ほど上回った。宿泊旅行にかけられた費用総額は推計で8兆6,496億円で、そのうち現地消費は4割を占めた。

宿泊旅行の同行形態について調べると、最も多かったのは「夫婦二人での旅行」(25.2%)で、「一人旅」(18.0%)が続いた。「一人旅」は35~49歳の男性を除きすべての属性で増加しており、過去最高値となっている。

  • 宿泊旅行の同行形態(単一回答)

    宿泊旅行の同行形態(単一回答)

延べ宿泊旅行者数の多い旅行先(都道府県別の延べ宿泊旅行者数)は、1位東京都、2位北海道、3位大阪府だった。2017年と比較すると、ベスト10の順位にはまったく変動が見られなかった。

「延べ宿泊旅行者数」の増加率1位は徳島県(37.9%増)。続いて山口県(16.5%増)、和歌山県(15.0%増)だった。ブロック別に見ると、関東ブロックで135万人と大きく増加している。

  • 都道府県別の延べ宿泊旅行者増加率・増加数(2018年度‐2017年度推計値)

    都道府県別の延べ宿泊旅行者増加率・増加数(2018年度‐2017年度推計値)