1973年に創業し、新宿で最も老舗のインド料理店だった伝説のカレー屋「新宿ボンベイ」。昨年、設備の老朽化により多くのファンに惜しまれながらも閉店。運営会社の系列店などで一部商品が販売されていたものの、多くのファンが本店の復活を待ち望んでいた。

そんな名店が、6月28日、代々木に場所を移し再オープン!早速伝説のカレーを堪能してきたので紹介しよう。

  • 伝説のカレー屋「新宿ボンベイ」がファンの声を受け復活した

    伝説のカレー屋「新宿ボンベイ」がファンの声を受け復活した

当時の良さはそのままに、新たな挑戦を

ボンベイカレーと言えば化学調味料を使わず、自然素材を活かした、本格インド料理である点が特徴。移転後は、当時の看板メニューだけではなく、多くの新メニューも提供されるとのこと。メニューにはマークがついており、かつての新宿ボンベイの味を楽しみたい方も、新たな味を楽しみたい方も、ひと目でわかるようになっている。

  • 新旧メニューが分かるようマークを付けた工夫も

    新旧メニューが分かるようマークを付けた工夫も

今回は、カレーとナンを各2種類実食。カレーは多くの人に愛されてきた「バターチキン」と、スパイスの達人とも称される、シャンカール・ノグチ氏が開発した新メニュー「ボンベイ・ラムカリー」だ。バターチキンは甘くてまろやかな口当たりの中に、適度なスパイスが効いて癖になりそうな味わい。ボンベイ・ラムカリーはスパイス、ヨーグルト、ラム肉独特のうま味が見事にマッチしている逸品だった。

もちもちとしたナンも、カレーとの相性抜群。プレーンはもちろん、生地の中にたっぷりのチーズが入った「チーズクルチャ」もボンベイ自慢の一品だ。ボリュームもかなりあるので、男女ともに楽しめるのも嬉しい。

  • カレーとの相性抜群のナン

    カレーとの相性抜群のナン

昼と夜で別の顔を持つ店に

前述した新メニューでは、昔ながらの本格インド料理の提供だけではなく、様々な試みも。時流に合わせた自然派メニューや、モツ煮込みやししゃもを使用した、より日本人の口に合うメニューも開発され、提供している。

  • 「カシミールししゃも」500円(税抜き)

    「カシミールししゃも」500円(税抜き)

  • 新メニューも続々登場

    新メニューも続々登場

店長の吉岡淳一氏に、店舗復活にあたり何がこだわりか聞くと、「昼は今までのファンも大切にする本格インドカリーとして、夜は料理をツマミにお酒を嗜むスパイス酒場として(メニュー作りも)意識した」とのこと。「昼と夜、別の顔を楽しんで欲しい」と語った。

  • 「昼と夜は別の顔を楽しんで欲しい」と語る店長・吉岡氏

    「昼と夜は別の顔を楽しんで欲しい」と語る店長・吉岡氏

伝統の味を残しつつ、新しい顔も見せてくれた新宿ボンベイ。昔からのファンはもちろん、行ったことがないという方も、ぜひ一度足を運んでみてほしい。


●Information
店舗名:ダンドールとインドカリー 新宿ボンベイ
住所:東京都渋谷区代々木1-53-4 田尻ビル1階
アクセス:JR代々木駅北口徒歩約2分
JR新宿駅新南口徒歩約5分
営業時間:ランチ11:00~15:00(LO.14:30)
ディナー17:00~23:00(LO.22:30)
定休日:なし(不定休)