フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)の張江泰之チーフプロデューサーが、6月末で同局を退社することが、マイナビニュースの取材でこのほど分かった。

フジテレビを退社する張江泰之氏

張江氏は1990年にNHKに入局し、『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』などを担当。05年にフジに移籍し、『とくダネ!』やゴールデン帯の特番などを担当した後、15年から『ザ・ノンフィクション』チーフプロデューサー、18年からは情報制作局情報企画開発センター専任局次長を務めている。

17年10月には、北九州連続監禁殺人事件の犯人の息子(当時24歳)に、メディアとして初のインタビューを行い、『ザ・ノンフィクション』で『人殺しの息子と呼ばれて…』と題して2週にわたって放送。昼帯の放送にもかかわらず、後編(17年10月22日)の視聴率は10.0%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)に達し、翌年には自ら執筆して書籍化もされた。

ドキュメンタリー番組のプロデューサーとしては珍しく、芸能プロダクションにも顔が広い張江氏。退社後は、動画ビジネスの会社を立ち上げて事業展開していく予定だ。

退社に伴い、張江氏は『ザ・ノンフィクション』を離れることになり、実績のある制作会社からは惜しむ声も。後任のチーフプロデューサーは、同番組がニューヨーク・フェスティバルで銅賞を受賞した『父を殺した母へ~無理心中から17年目の旅~』(18年6月24日放送)でもプロデューサーを務めている西村陽次郎氏が担当する。