俳優の遠藤憲一が、8月3日スタートの東海テレビ・フジテレビ系新ドラマ『それぞれの断崖』(毎週土曜23:40~)で主演を務めることが5日、明らかになった。
このドラマは、小杉健治氏の同名小説が原作。家庭内暴力をふるう不登校の中学生が殺害されたが、悲劇の夜、被害者の父・志方恭一郎(遠藤)は酒に酔い、怪しげな店で遊んでいたことが発覚する。バッシングを受け、職を失い、家族の絆が綻び、やり場のない怒りを抱えた「被害者の父」は、シングルマザーの「加害者の母」に矛先を向けるが…。
スタッフは、『真珠夫人』や『牡丹と薔薇』など昼の帯ドラマで数々のヒット作を生み出した西本淳一プロデューサーと演出の藤木靖之が再び結集。究極の愛を描き、世の女性たちを魅了したスタッフたちが、今回は骨太の社会派ドラマに挑む。
遠藤は、オファーを受け、「まずは『主人公の感情の変化が複雑で、かなりハードルの高い役。心して演じなければ』と思いました。さらに、許しあえるはずのない2人が心を重ねあうという展開に『フィクションとはいえ、感情面はリアルに丁寧に表現したい』とも思いました」とのこと。「今回の作品は、ヒューマン・サスペンスの側面があり、登場人物が思わぬ方向に舵を切ったりします。『そっちに行っちゃだめ!』と毎回ハラハラしながら見てもらえたらうれしいです」と呼びかけた。
そんな遠藤に対し、西本プロデューサーは「『人はそれぞれに心の断崖を持っている。そして、その断崖を抱えて生きていかなければならないのだ』という原作の言葉を、どのように体現されるのか、とても楽しみにしていますし、視聴者の方にも、じっくりと見ていただきいと思っています」と期待を述べている。