女優の須藤理彩が、15日に放送された日本テレビ系情報番組『スッキリ』(毎週月~金8:00~10:25)で、10歳の不登校YouTuber・ゆたぼんについてコメントした。

須藤理彩

須藤理彩

「少年革命家」を自称するゆたぼんは2017年の小学3年生時、大阪の小学校に通っていたが、宿題をやらなかったことが原因で担任教師に叩かれたという。ところが、担任側は体罰を否定したことで不信感を抱き始め、不登校に。翌年、沖縄に移住し、現在は「行きたい時だけ。給食とか図工の時とか。あとは遠足」という自分のペースで学校に通っている。ゆたぼんは、「学校が嫌で死にたいとか(そうした子に)元気と勇気を与えるためにやっている」と主張し、「中学校は行かんでいいと思う」と今の進学するつもりはないようだ。

長女12歳、次女7歳の2児の母である須藤は、ゆたぼんについてコメントを求められると、「娘が一時期いじめで不登校になって、自宅学習していた時期があったんですよ」と告白。「その時期にお友達が家に集まってくれてプリントを運んでくれて、塾にも行けて習い事にも行けて。実際に何の不自由もなかったんですよ」と不登校による弊害はなかったようだが、「『このまま不登校でもいいかな』と思ったんですけど、本人が友達といる時間を大切にしたいということで特別に保健室登校という形で。教室には入れなかったんですけど、保健室登校を娘は選びました」と娘の意思を尊重したという。

「私は不登校に理由があるのであれば、それはいいと思うんです。それぞれの選択なので」と、「不登校」の選択は認める姿勢の須藤。一方で、「一人の人が、自分がやりたいことだけをやって、やりたくないことはやらなくていいじゃんという社会になって、全員がその社会になってしまったら、やっぱりちょっとおかしくなってくると思うんですね」と警鐘も鳴らす。

さらに、「彼が今自由でいられるのは、いろんな人が人のやりたくないこともやってくれているから、今の自分が何の不自由もなくこうして楽しく生きていられるということを教えることが、私は親の務めだと思っていて」と訴え、「将来何になるか、今の段階ではほとんどの子は分からないと思うんですけど、それをいざ選択する時に『あれもできるよね』『これもできるよね』という準備をしてあげる。そこからYouTuberになるんだったら、私はいいと思うんです」。

学校教育とは、将来の選択肢を増やすための手段というのが須藤の考え。「最初からこういうふうにやりたいことだけをやって、ふと振り返った時に『これをやっておけばこれができたかもしれない』という新たな夢が見つかった時にとても困るんじゃないかって。それを一緒に同時期に吸収できる時期なので、いろんなことをやって準備をしておくこともまた、親として私はやってあげたいことかなと思います」とこの話題を締めくくっていた。