俳優の小池徹平と三浦春馬がW主演を務めるミュージカル『キンキーブーツ』の公開ゲネプロが15日、東京・渋谷の東急シアターオーブで行われた。

  • キンキーブーツ

    ドラァグクイーン・ローラ役の三浦春馬

2013年にトニー賞で作品賞をはじめとする6部門を受賞したブロードウェイミュージカル『Kinky Boots』を、2016年に小池と三浦のW主演で初演。連日スタンディングオベーションの盛り上がりを見せた『キンキーブーツ』が、3年ぶりに帰って来た。経営不振に陥る靴工場の跡取り息子チャーリー・プライス役を小池、ドラァグクイーン・ローラ役を三浦、そして、靴工場で働く従業員・ローレン役をソニン、チャーリーのフィアンセ・ニコラ役を玉置成実、靴工場の現場主任ドン役を勝矢、工場長ジョージ役をひのあらたと、主要キャスト続投で贈る。

イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗の靴工場「プライス&サン」の跡継ぎとして生まれたチャーリーは、父親の意向に反してフィアンセのニコラとともにロンドンで生活する道を選ぶが、その矢先、父親が急死し工場を継ぐことになってしまう。工場を継いだチャーリーは、実は経営難に陥って倒産寸前であることを知り、幼い頃から知っている従業員たちを解雇しなければならず途方にくれる。

だが、従業員のローレンに、倒産を待つだけでなく新しい市場を開発するべきだとハッパをかけられたチャーリーは、ロンドンで出会ったドラァグクイーンのローラにヒントを得て、危険でセクシーなドラァグクイーンのためのブーツ“キンキーブーツ”をつくることを決意。チャーリーはローラを靴工場の専属デザイナーに迎え、2人は試作を重ねる。型破りなローラと保守的な田舎の従業員との軋轢の中、チャーリーはミラノの見本市にキンキブーツを出して工場の命運をかけることを決意するが・・・。

困難な中でも自分らしく生きることの大切さを教えてくれる、笑いと感動にあふれたブロードウェイミュージカルの最高傑作。公開ゲネプロでは、小池、三浦をはじめとするキャストが、歌に踊りに、エネルギッシュなパフォーマンスで大切なメッセージを届けた。ドラァグクイーン役として衣装や肉体にも注目が集まる三浦は、ミニスカートやロングドレスなどの女装、ベスト&ボトムなどの男装で抜群のスタイルを披露。さらに、ボクシングシーンでは、ボクサーパンツ姿で鍛え上げた上半身を存分に見せつけた。

公開ゲネプロ前に行われた囲み取材で、三浦は体作りについて「半年前から計画的に作ってきました」と明かし、「以前は、筋肉質な大きな体を目指していたんです。美しい肉体も必要不可欠だと思っていたので大きくしていたんですけど、今回は美を追求したというか、曲線をきれいに見せるための体作りをしてきたつもりです」と前回とは違うアプローチをしたと説明。その仕上がりに演出・振付のジェリー・ミッチェルは「エクセレント!」と絶賛していた。

ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』は、東京公演は4月16日~5月12日に東急シアターオーブにて、大阪公演は5月19日~5月28日にオリックス劇場にて上演。

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