東京2020組織委員会は4月13日、東京2020大会にて実施される競技を表現する「東京2020パラリンピックスポーツピクトグラム」を発表した。

  • パラリンピック競技ならではのルール、アスリートの体の使い方、競技用具などを正確に表現する「東京2020パラリンピックスポーツピクトグラム」 (C)Tokyo 2020

オリンピックのスポーツピクトグラムは、1964年開催の東京オリンピックで生まれた。世界中の人々が言語を問わず誰でも理解ができるように「情報伝達」という点を重視して作られたものであり、今では大会を成功させるうえで欠かすことのできない存在となっている。東京2020パラリンピックスポーツピクトグラムは、その考え方を継承するだけでなく、さらに発展させ、躍動するアスリートの動きを魅力的に引き出すデザインとなっている。

グラフィックデザイナーである廣村正彰氏らで編成された開発チームが制作した、全22競技23種類のパラリンピックピクトグラムは、2種類が展開される。ひとつは、ピクトグラム単体で表現される「フリータイプ」。もうひとつは、東京2020エンブレムをイメージする“円形”の中におさめられたデザインの「フレームタイプ」だ。

  • 東京2020パラリンピックスポーツピクトグラム「フリータイプ」一覧 (C)Tokyo 2020

  • 東京2020パラリンピックスポーツピクトグラム「フレームタイプ」一覧 (C)Tokyo 2020

フリータイプは主に、ポスターやチケット、ライセンス商品などに用いられる。フレームタイプは、地図表記、サイン類、ガイドブック、Webサイトなどで競技に関する情報伝達のために用いられるという。

東京2020スポーツピクトグラムは、大会ブランドの一貫性を大切にするため、エンブレムブルーを基本カラーとしている。加えて、東京2020大会の大会ルックに用いられる紅(くれない)、藍(あい)、桜(さくら)、藤(ふじ)、松葉(まつば)のコアグラフィックスカラーをサブカラーとして設定している。

また、4月13日より東京2020オフィシャルショップ各店舗および東京2020オフィシャルオンラインショップなどで、Tシャツをはじめとするスポーツピクトグラムを活用した商品も発売される。

  • 「東京2020パラリンピックスポーツピクトグラムかるた」イメージ

そのほか、パラリンピック競技理解の促進を目的に、家庭や学校で楽しめるツールとして「東京2020パラリンピックスポーツピクトグラムかるた」も制作。まずは東京2020組織委員会の教育プログラム特設サイト「TOKYO 2020 for KIDS」にて公開し、ダウンロードして活用できるように検討しているとのこと。