タレントの中山秀征、女優の片瀬那奈、アイドルグループ・KAT-TUNの中丸雄一がこのほど、東京・汐留の日本テレビで同局系情報番組『シューイチ』(毎週日曜7:30~)の取材に応じ、中丸のコメンテーターとしての成長ぶりを明かした。
2011年4月にスタートした同番組は、14日で放送400回に到達。開始当初から出演する中丸は「すごくあっという間に感じますね。1年目のときに、『10年続ける番組を目指そう』というテーマが1つあったんですが、そのときはあまりピンとこなかったんですけど、8年やってきて、本当に恵まれた番組に携わることができて良かったなと、しんみり今感じています」と心境を語る。
その上で、自身の成長した面を聞かれると、中丸は「しいて言うなら、コメントする立場という仕事はもちろん初めてだったので、今も全くおぼつかないんですけど、初回に比べれば、周りには手嶋(龍一)さんとか渋谷(和宏)さんとかプロフェッショナルの方がいて、コメンテーターの経験のたくさんある人の隣で毎週させてもらえるのは、すごく僕もいい経験になりますし、それにプラスしてヒデさん(中山)、片瀬さんに毎回めちゃくちゃ優しいフォローをしてもらって、8年もやってると皆さんのおかげで自分の思ってることは多少は言えるようになったのかなとは思います」と謙虚に回答。
それを受け、片瀬は「コメンテーターの方から『今日の中丸くんのコメントは秀逸だった』という話はよくありますよ」と明かした。
中山は「中丸くんはすごく勉強を事前にしてるんだけど、それが通り一遍の言葉にならない。世間一般の皆さんが『それを言うでしょ?』って思うことをできるだけ言わないというのを自分の中で縛りを作っているから、結構よく聞くと“攻め”なんですよね。世の中にはいろんなコメンテーターの方がいるけど、実は中丸くんが言ってることが一番強めだったりするときがある。『よくそこまで言うな』ってことを入れてるんですよね。でもそれはちゃんと調べてちゃんと勉強してるから言える。(世間の意見に)流れるコメンテーターはいっぱいいるんですけど、それがない。それがすごいところです。実は一貫していて、頑固と言えば頑固かもしれないですね。そのへんが中丸くんの魅力かなって思いますね」と分析。
中丸は「たまにアホなふりして言うときもありますけど(笑)、それはフォローがあるという安心感があるから」と、またも謙虚に返したが、中山は「アイドルの超進化系ですよね。利口そうに言うことは誰でもできるんですけど、感情を持ったコメントをするっていうのは、言えそうで言えないですよね。そこを結構勝負してるので、僕は中丸くんにはすごく高い評価です」と絶賛した。
中丸がコメンテーターとして一皮むけたのは、肉の偽装問題のニュースだったそう。中山が「そこくらいから自分で壁を破った感じだよね」と振り返ると、中丸は「あれでジャッジしておいて良かったと思いますね。あれで、人の話を聞いて『たしかになぁ』ってやってたら、何も言ってない人になってたかもしれない」と、現在のコメントスタイルの原点だったようだ。
自身のグループの休止や、同じジャニーズ事務所に所属するグループの解散や休止、メンバーの脱退のニュースにも、逃げずにコメントしてきただけに、中山は「僕が逆に心配するのは、会社(ジャニーズ事務所)から決まりの定型(文)があるの?って聞いたら、ないって言うんだよね。SMAPのときも嵐のときも、全部自分の言葉で話してる」と驚いたとのこと。
これに対し、中丸は「僕が『シューイチ』に参加するときは、ジャニーズでそういうコメントする人はいなかったんです。で、会社からよく『本番までどういう準備をしてるのか』ってノウハウを聞かれたので、もしかしたら、後輩にもそういう手法が伝わってるのかもしれないですね」と、パイオニア的存在になっているようだ。
その中丸の“コメント力”の源泉について、中山は「好奇心だろうね」と解説。「スターならではの生活ではない、日常の生活が普通で、世間を知ってる。それが中丸くんの言葉になってるのかなと思いますけどね。『世間ってこんなもんでしょ?』ってしゃべったらバレちゃうし、包丁使って勉強したり、絵を描いてみたり、街を歩いてみるということがあるから、大ステージでパフォーマンスする中丸くんとは違う中丸くんがいるっていうのがありますね」と評していた。
あす14日放送の同番組では、中丸が、肉体派のNEWS・増田貴久と運動神経抜群のA.B.C-Z・塚田僚一というジャニーズ同期を相手に、筋力、知力、体力、そして笑顔と華というジャニーズアイドルに求められる全ての要素で三つ巴のガチバトルを展開。同期ならではのほっこりトークも披露される。