ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。3月30日(18:56~)の放送では、「お金を通して見る平成30年間」SPが放送された。
同局の丹羽敦子プロデューサーは「事件や出来事ではなくお金で見ていくことで、今の平成の雰囲気、空気が生まれた理由がよく分かっていただけたのではないでしょうか」と話した。
続けて「打ち合わせのときから今回は驚くデータがたくさんありました。1つ1つの数字は日々のニュースでも報道されているんですが、こうして集めて比べてみると発見がたくさんあって、池上さんも驚かれていました」と振り返る。
「『端的に今の平成を表しているよね』と池上さんも言っていたのが、『平成初期のバブル時より給料も貯蓄も増えているのに、生活が苦しく感じるようになった』というところですね。消費税が上がったり、社会保険料が増えたり、教育費が大幅に上がったり、というのがその要因の1つなんですけど、『デフレの時代といわれて、いろいろな商品の値段が下がっているイメージがあるのに』と、池上さんも意外に感じられていました」と明かした。
また、もう1つの大きな要因に「平均」のマジックが挙げられるとのことで、丹羽Pは「お金持ちが1人入るだけで、一気に平均が上がってしまうというものです。お金持ちとそうじゃない人、平成の間に格差が広がっていったのが見えて、怖かったですね」と漏らし、「都心の土地がバブル期の倍近くになっているのも驚きました。外国からの観光客増加で観光地の地価が上がっているのはよく報道されていますが、都心の土地値上がりについてはスタジオの皆さんもご存知なかったようで、かなり盛り上がっていました」と収録を振り返った。
加えて「平成でやらなくなったこと、手放したこと」でスタジオが盛り上がったそうで、「放送ではゲストの皆さんが次々当てているように見えたかと思うんですけど、これが実はなかなか正解が出なくて(笑)。池上さんも昭和な方なので、打ち合わせの段階から『えー?』『そうなの? なんで?』連発で。たばことかギャンブルは納得されていましたが、活字離れとテレビ離れ、そして恋愛離れはかなりショックだったそうです」と裏側を明かした。
次回(6日 18:56~)は、池上平成まとめの決定版「池上彰の昭和と平成の変化 実は知らない…平成30年はこんな時代だったSP」が放送される。平成にあった事件や出来事によって、日本がどう変わってきたのか、昭和の時代と比べながら徹底解説していく。