女優の木村文乃がこのほど、フジテレビ開局60周年特別企画ドラマ『大奥 最終章』(25日20:00~22:54)の取材に応じ、撮影現場の雰囲気を明かした。
徳川8代将軍・吉宗(大沢たかお)の時代が舞台の今作で木村が演じるのは、吉宗の内助の功を貫き通した側室・久免。2003年から続くシリーズに、今作で初参加となる木村は「チームのいい緊張感と、和気あいあいとした感じと、絶対的リーダーの林徹監督との三角形がいいバランスでできているなという感じですね」と印象を語る。
女性出演者が多い現場だが、「女子会はないですね。みんなサバサバしてらっしゃいます。でも、差し入れにキャッキャッとしてるのを見て、ほっこりしてます」とのこと。また、撮影開始から2週間が経って大沢が合流した際は「みんなで『殿が来た!』って色めきだってました。大奥って実際こんな感じなんだろうなと思いました(笑)」と振り返った。
林監督には「絶対的に女性を美しく撮りたい。そのためにもカメラの位置だって全然変えていく。その人にとってベストなアングルをいつも探りたい」と言われたそうで、着物独特の見せ方も、監督自らがカメラの前に立って「こうやるんだよ!」と熱血指導を受けたそう。木村は「すごい贅沢です。普通2人の撮影だったらお互いの表情が撮れるように1カメずつだと思うんですけど、1人に対して2カメを使って違うアングルで撮られたりするんです。『良いほうを使うから思う存分やってくれ』っておしゃってくださってます」と、新鮮な撮影だったそうだ。
20日に行われた今作の記者会見では、6代将軍・徳川家宣の側室・月光院役の小池栄子が「林監督は一番の『大奥』ファンで、深い愛情を持って演出してくださる。文乃さんが(着物姿でランウェイを)歩いていたら一番大きな声で『お久免の方様!』って叫んでた(笑)」、家宣の正室・天英院役の鈴木保奈美も「林監督とは『東京ラブストーリー』からご一緒していたんです。一緒にできることだけで楽しみなので、ふたつ返事で(オファーを)お受けしました」と話すなど、キャストからの厚い信頼をのぞかせている。
今回は、総額1億円超えという豪華衣装も見どころで、木村は「私だけで23パーツあるので、毎日頭と衣装を変えて、ファッションショーみたいです。『殿は質素倹約と言ってるのに、その妻は毎回衣装変えてるじゃないか(笑)』って笑い話も飛び交いながら、大奥と言えば豪華絢爛な衣装も見どころの1つでもあるので、そこはみんな割り切って『東映の底力見せていこうよ!』っていう感じでノリノリで楽しんでますね」と、惜しみない豪華さを予告。
また、これまでの『大奥』シリーズを見てきて、「楽しみにしていたのは火事のシーンです」というが、今回は、京都・丹波市の協力で、セットを実際に燃やしながら撮影するということも行われており、「やっぱり本物の炎の力はすごいので、そう言う意味でも60周年記念という企画にふさわしい、力強く面白い画になってると思います」とアピールした。
今作では、小池と鈴木の女のバトルも展開されるが、「そういう場面にあいそうになったら逃げますね(笑)。久免も自分からバチバチに入って行くというよりかは、最初は『わ~巻き込まれちゃったなぁ』という心境だったりするので、そこは(役柄と)似ているかもしれないですね」と、共感したことを語っていた。
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