JR九州筑豊篠栗鉄道事業部は13日、西日本豪雨(平成30年7月豪雨)で被災し、3月9日に運転再開した原田線(筑豊本線桂川~原田間)にて、2017年度まで営業列車として活躍したキハ31形のラストランとなる臨時列車を3月23日に1往復運転すると発表した。

  • 原田線(筑豊本線桂川~原田間)にキハ31形が再登場。ラストランとなる臨時列車を3月23日に運転する

キハ31形は国鉄末期からJR九州の発足初期にかけて製造された車両。車内の機器類についてはバスの部品や鉄道の廃車品が再利用されていたという。

現在も三角線などで運転される一方、原田線ではすでに定期運用から外れており、今月で廃車となることから、かつて活躍した原田線でのラストランが企画された。3月23日に桂川駅11時30分発・原田駅11時58分着、原田駅12時11分発・桂川駅12時40分着の1往復設定されたが、全車自由席の普通列車1車両(定員90名)で運転されるため、満員となった場合は乗車できない場合もある。

なお、ラストラン当日の3月23日、上穂波駅で周辺の筑穂地区(福岡県飯塚市)の住民による「上穂波駅まつり」も開催。かつて新聞で食に関する連載も行っていた地元の料理家「長野ばあちゃん」による1日限りの駅弁販売や、原田線沿いフォトコンテストなどが実施される予定となっている。