警察庁特殊詐欺防止プロジェクト“SOS47”「特殊詐欺防止啓発動画発表会」が6日に都内で行われ、山本順三 国家公安委員会委員長、杉良太郎、伍代夏子、コロッケ、w-inds.(橘慶太、千葉涼平、緒方龍)、城島茂、松本利夫、乃木坂46(梅澤美波、久保史緒里)が登場した。

  • 前列左から松本利夫、伍代夏子、山本順三 国家公安委員会委員長、杉良太郎、コロッケ。後列左から梅澤美波、久保史緒里、千葉涼平、橘慶太、緒方龍、城島茂。

SOS47は、昨年11月に発足した、オレオレ詐欺などを代表とする特殊詐欺を予防するために結成されたプロジェクトチーム。今回プロジェクトチーム全員が出演する、特殊詐欺防止啓発動画を制作した。

杉は「警察庁の一員として、全力で真剣にこの問題に取り組んでいく」と決意を述べ、「日頃から色々な活動を通じて、いつか協力してもらえたらなあということからお声がけをしたところ、引き受けていただいた」とメンバーについて明かす。

オレオレ詐欺防止のために、家族への声掛けが必要ということで、梅澤は「常に日頃から両親とはメールのやり取理をしているし、定期的に電話をしているので、家族の近況は把握しています」、久保は「私が上京してから両親が実家で2人暮らしをしているので、近況は知っておきたい」と自身の環境について語った。

城島は「私も実家の親に、自動通話録音機付きの留守番電話をプレゼントして、ちゃんと使うんだよ、と伝えました」と対策バッチリの様子。松本は「個人個人が、油断をしないよう、常にアンテナを張っている状態だといいのかなと思います」と見解を述べた。

イベントでは、コロッケ(詐欺グループ)&梅澤(母親)、城島(詐欺グループ)&久保(母親)という異色の組み合わせで、家族間での合言葉を使ったオレオレ詐欺撃退のデモンストレーションも実施。コロッケはものまね、城島はダジャレを封印し、詐欺グループの新人を熱演した。

城島は「人はなんて愚かなんだろう」と嘆きつつ、「家族の絆が大事な時代になっていくと思います。昭和も平成も関係なく、皆さんが持ってた大切な絆だと思うので、改めてここで提示したいと思います」と決意を新たにする。

また、千葉は「ファンの方の中に、僕たちの名前を名乗って、多大な額の請求振りこみをさせていた人もいた。僕たちや周りの人が体調が悪くて、『このままだと活動ができない』という話で、信用させて振り込ませるということがあった」と、詐欺の実例を振り返る。杉も「私も人気があったので、私に会いたいために電話をかけてきた人がいた。『もう、死にそうだ』という内容で、その人がとうとう電話の中で死んだんです。騙されまして、お葬式に行きました。実はその人が一人で、お母さんと娘を使い分けて演じていた」と告白し、驚かれていた。