「髙橋麻里 自主企画イベント~まりちゃんとバレンタインイベント♥~」

声優・髙橋麻里のイベント「髙橋麻里 自主企画イベント~まりちゃんとバレンタインイベント♥~」が2月13日、東京・LOFT HEAVENにて開催された。

声優やユニット・Kleissisのメンバーとして活動する彼女が、昨年12月にアイドルグループ・Dorothy Little Happyを卒業してから初めて開催するこのイベントは、トークにライブに盛りだくさん。1日早いファンへのバレンタインプレゼントのようなイベントとなった。

■トークパート前半では、“これまで”も振り返りつつひとつ挑戦も?

司会として先にステージに上がった、彼女の所属事務所の社長・吉村尚紀氏に呼ばれて髙橋が登壇すると、2カ月ぶりのイベントで「今日も麻里の歌声で、あなたのハート癒やしてあげちゃいます♪」と普段同様のキャッチフレーズを披露。そのままトークパートがスタートする。

最初のコーナーは、開演前に観客に記入してもらったアンケートを紹介しながら進行する「お客様ありがとう!アンケートコーナー」。そのなかで、この日の来場者には2012年~2013年からの、割と古参のファンが多い事が判明。

さらに髙橋自身も「“見つかった”日」と振り返る、2011年のTOKYO IDOL FESTIVALがきっかけのファンの姿も。それらのファンを、紹介時に名前が読み上げられただけで説明までできてしまうほどの、長年かけての親密さ・距離の近さを感じることができた。ちなみにそれらのファンからの、“ここに萌えてます”という項目への「すべて」「存在」「もちろん全部です(※以下具体的にポイント羅列)」などの回答には、「だよね♪」と満面の笑みでご満悦。

その一方で、昨年12月の“温泉むすめ YUKEMURI FESTA”で彼女を知ったというファンもこの日は来場。様々な入り口をきっかけに、彼女が愛されていることがわかる。また、“こんなまりちゃんが見てみたい!”との質問には「かっこいいところ」といった魅せ方への要望もありつつ、「イベント開催」「ソロデビュー」など活動自体の展開への希望も。これを耳にした髙橋も、「今日、なんでも言ったほうがいいですよ。(社長が)いるんで」と畳み掛けつつ、「歌える機会は増やしたいですね。今日はその一歩目です」とも語っていた。

続いては“明日はバレンタイン?シチュエーションセリフ”。髙橋がくじ引きで選んだシチュエーションを、自らセリフを考えて演じるひとりエチュードのようなコーナーだ。“セリフまで考える”点には驚きつつも、“もうすぐ卒業してしまう高校の先輩へチョコを渡すとき”や“パパに渡す娘の気持ちで”などを(直後にちょっぴり照れながらも)次々に披露。

最後に“初恋の男の子に頑張って作ったチョコをあげるとき”のセリフを披露したときには、「実際小1の頃に好きだった男の子のことを考えながら」とかわいらしい裏話も飛び出す。ちなみにこの日のチョコのプレゼントといえば、来場者全員へ贈られた自身の写真入りのチロルチョコ。こちらも髙橋自身がデザインしたものなのだが、「お店の人にデザインを最終確認してもらうとき、すっごい恥ずかしかった!(笑)」との裏話でファンを笑わせる。ちなみにセリフコーナーのまとめトーク中には、「最近収録して、まだ世に出てないものも結構あります」とポロリ。これからの情報解禁に期待が高まる。

■距離が近いからこそ? 内面に迫った業界からの質問コーナー

加えて今後の彼女に期待が高まったのが、“髙橋麻里劇場 Vol.1”と題した今年に入ってからの髙橋の写真を次々に紹介していくコーナー。「今までとは違う作品(髙橋談)」の、情報解禁間近の案件でのレコーディング風景の模様を映しながらの「私最近、めっちゃレコーディングあるんですよ!」との言葉が、彼女の活動の広がりを期待させてくれる。

加えて、浅草に晴れ着で初詣をした際のプライベートショットを披露したり、「私のために作られたイチゴだー!」と“まりひめ”なる大好物のいちごの写真を映して「イメージモデルをやりたい」と意欲を見せたりと楽しそうな表情を次々見せる。また、アフタヌーンティーの写真をバックに紅茶を飲めるようになった、と語った流れで「これは直接自分の口から言いたかった」と、苦手だったカレーも克服したことを発表。逆に今は、未知の世界だったカレーにハマっていることも明かしていた。

そしてトークパート最後のコーナー“業界からの質問コーナー”では、彼女と接点の多い業界人からのメッセージ・質問が紹介されていく。そのなかで、彼女が所属する声優ユニット・Kleissisのスタッフからは“プロ魂のコーチ”と絶賛され、「最近気持ちの変化を表情にしたりと、人間らしさがとても親しみを出しています」とさらに称賛。髙橋も「最近よく『人間味が出たね』って言われる」とこれには自覚がある模様。

そんな彼女へ向けられた2つ目のメッセージは阿蘇ほむら役としても活躍する温泉むすめのスタッフから。「仕事で大切にしていることは?」との質問には、「ON/OFFの切り替えが器用じゃないので、家から一歩出たらスイッチを入れることにしている」と回答。

それが傍からは“プロ魂のコーチ”のように見え、そのなかでの心情の変化が“人間味が出た”との見え方に繋がっているのではないだろうか。最後の質問はオブジェクトのスタッフから。改めて「これから挑戦してみたいことは?」と公開ヒアリングのような質問が。

それに対しまず髙橋は、今年の目標として「アニメに役付けで出る」を掲げる。声優仕事とアイドルとしての仕事の違いに「オーディションがある」ことを挙げた彼女は、オーディションを受けては落ちの連続でメンタルが鍛えられつついい意味で発奮材料にしていることを語りつつ、「いろいろな経験を通じて日々勉強しながら、前進を実感しています」と語り、改めて意気を上げたのだった。

そしてライブパートを前に、3月14日・ホワイトデーに同じくLOFT HEAVENで自主企画イベントの開催を発表!「また違った構成にしたい」と、ファンと会える1カ月後の機会を楽しみにしながら口にする姿が、ステージ上にはあった。