俳優の窪田正孝が、2020年度前期NHK連続テレビ小説で主演を務めることが決定した。28日、東京・渋谷の同局で制作発表会見が行われ、窪田と制作統括の土屋勝裕氏が出席した。
現在放送中の安藤サクラ主演『まんぷく』、100作目となる広瀬すず主演『なつぞら』に、101作目となる戸田恵梨香主演『スカーレット』に続く、102作目となる朝ドラのタイトルは『エール』。全国高等学校野球大会の歌「栄冠は君に輝く」や阪神タイガースの歌「六甲おろし」など、スポーツシーンを彩る応援歌の数々を手掛けた福島県出身の作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに、音楽とともに生きた夫婦を描く。
古関氏をモデルにした主人公・古山裕一を演じる窪田は「すごく光栄ですし、土屋プロデューサーからお話をいろいろ伺っていて、奥様との絆、男肌でもあり女性としてのしたたかさもある金子さんという素敵な奥様との一生を描きつつ、古関さんの軌跡をたどる古山裕一という役を全身全霊で演じさせていただきたいと思っています」と意気込み。
「朝ドラ自体は3回目になるんですが、主役で抜てきしていただいたのは初めてですし、本当に光栄です」と続け、「現場のみなさんとたくさん話して楽しい現場にして、みんなで一丸となって全国のみなさまに、そして福島のみなさまにエールを届けられたらいいなと思っています」と決意を示した。
この話を聞いたのは「本当につい先日」とのこと。「朝ドラで、主役……僕は女性と思われているのかな? と一瞬思ったりしたんですけど」と打ち明け、「でも、土屋さんから古関さんという本当に素晴らしい方の生涯を描きたいという熱い思いを聞かせてもらって、それが素直に心の中に入ってきたので、そのときに自分の中のやる気や決意がみなぎった感覚がありました」と語った。