俳優・東出昌大が、WOWOWで5月に放送される『悪党 ~加害者追跡調査~』(全6話)で、連続ドラマ初主演を務めることが明らかになった。

  • 東出昌大(右)と松重豊

原作は薬丸岳、監督は映画『64 -ロクヨン-前編/後編』などの瀬々敬久。幼い頃に姉を殺された元刑事の探偵・佐伯修一(東出)と佐伯が勤める探偵事務所の所長・木暮正人(松重豊)が、罪を償い出所した犯罪加害者の現在の状況を調査するうちに、自らの過去と忘れることのできない犯罪のその後に向き合い、葛藤する姿が描かれていく。

佐伯役の東出は「薬丸さんの原作小説からすでに映像作品を観ているかのような鮮烈な印象を受けましたが、脚本は原作の魅力を凝縮しつつ、原作にはない描写や生き生きとしたセリフが足されていたので、より魅力的に演じることが出来ればと思います。『64-ロクヨン-前編/後編』、『友罪』を撮った瀬々監督で、犯罪にまつわる作品に携われることは心強くもあり、またプレッシャーもあります。しかし、このコメントを最後にプレッシャーのことはすっかり忘れて、新しい境地にみんなでたどり着けるように突き進みたいと思います」と作品への意気込みを語った。

また、松重との共演について「他の現場で『松重さんとどっちがデカい?』と聞かれることが多かったので、実際にお会いして身長も体型もほぼ同じことに驚きました。先輩の背中は格好よく、優しさと柔らかさのあるお芝居なので、ご一緒できてとても安心感があります。これからの撮影で憧れは抱きつつ、一緒に良いお芝居が出来ればと思います」とコメント。

一方、木暮役の松重は「瀬々監督と一緒にやれることは何よりも喜びでしたので、久しぶりにオファーをいただいて嬉しかったです。救いようのない部分もある中で、どうやって救済されるのか、憎しみの連鎖やそれぞれのやるせない感情の行き場がどこにたどり着くのかを想像させられました。お客さんにどういう気持ちで見ていただけるかというのを考えながら演じて事件と向き合ってみたいと思います」と出演への感想を。

そして、東出との共演については「東出さんと共演させていただくのは初めてですが、同じくらいの身長ですし、背の大きな方とご一緒できるのは気持ちが楽です(笑)。共演は探偵事務所でのシーンが中心になるかと思いますが、とても楽しみにしています」と期待を寄せている。出演はほかに新川優愛。