JR九州は7日、平成30年7月豪雨によって同年7月6日から運転を見合わせている原田線(筑豊本線)桂川~原田間について、3月9日の始発列車から運転を再開する見込みであることを発表した。
原田線は平成30年7月豪雨により、線路を支える盛土の崩壊をはじめ、切取斜面の崩壊や土砂の流入など39件の被害が確認された。盛土が崩壊した箇所は、レールや土砂を撤去した上で新たに土を持ち込み、元の高さまで盛土を積み上げた後、レールや電気関係の復旧工事を実施。崩壊の規模が大きいことや、道路等に面していない箇所で災害箇所までの通路を整備する作業も必要だったため、復旧まで時間を要したという。
復旧後の列車本数は被災前と変わらず、平日8往復・休日9往復の普通列車を運転。これにともない、復旧工事期間中に同区間で運行していた代行バスは3月8日までの運転となる。なお、原田線の復旧により、JR九州の管内で運転を見合わせている区間は豊肥本線肥後大津~阿蘇間(2016年熊本地震)、日田彦山線添田~夜明間(2017年九州北部豪雨)の2区間となる。