そろそろ、各地域で4月入園の認可保育園の入園可否が発表される頃になってきました。毎年この時期になると、ニュースなどで認可保育園に落ちてしまった人々の悲痛な声が聞こえてきます。とはいえ、「うちは大丈夫……」と心のどこかで思っている人も多いのではないでしょうか。今回は、認可保育園に落ちたことのあるマイナビニュース会員に、その時の心境やどのように対処したかについて、アンケートを実施しました。

  • 経験者に聞く、認可保育園に落ちたその時……「絶望的」「仕方ない」

    経験者に聞く、認可保育園に落ちたその時……

まず、認可保育園に落ちた経験について聞いてみると、「認可保育園に申し込んだ経験がある」と答えた人のうち、約半数が「落ちた経験がある」と回答しました。

  • 経験者に聞く、認可保育園に落ちたその時……「絶望的」「仕方ない」

    認可保育園に落ちた経験はありますか?

地域によってバラつきはあるかと思いますが、2人に1人の割合で認可保育園に落ちているという結果に。落ちた時(結果発表時点)の子どもの年齢でみると、1歳(31.5%)、0歳(21.1%)、2歳(21.1%)の順に多いようです。

  • 経験者に聞く、認可保育園に落ちたその時……「絶望的」「仕方ない」

    それはお子さまが何歳の時ですか。結果発表時点の年齢を教えてください。

また、認可保育園に落ちた経験があるという人に、その時の心境も聞いてみました。

絶望、焦り

「かなり焦りました。復職のスケジュールが迫っていたので」(青森県、36歳、女性)
「がっかり。このままずっと働けないのかと不安にもなりました」(千葉県、36歳、女性)
「早く仕事に戻りたい」(埼玉県、28歳、女性)
「絶望的」(東京都、41歳、女性)
「どうしよう……お金が足りなくなってしまう」(埼玉県、39歳、女性)
「仕事に復帰できず絶望的な気持ち」(香川県、41歳、女性)
「どこに預けようか、途方にくれた」(東京都、38歳、女性)

やっぱり、あきらめ

「激戦区だったのでやっぱりなと思いました」(大阪府、31歳、女性)
「悔しかったのとやっぱダメだったかというあきらめのキモチ」(千葉県、46歳、女性)
「がっかりしましたが、気持ちを切り替えて、すぐに次の手段を考えました」(茨城県、49歳、女性)
「子育て支援に力を入れていくという世論の高まりとは裏腹に、現実は違うんだなと感じた」(鹿児島県、33歳、女性)
「競争激しいし仕方がないと思った」(大阪府、47歳、女性)

焦ったという声も多い一方で、激戦区に住む人などは「やっぱりか」と半ばあきらめの気持ちを持ったという人も。子どもの預け先不足が社会問題となる中、認可保育園に落ちることを覚悟していた人も多いようです。

その後の対応について聞いてみると、「認可外保育園やナーサリーなどほかの施設に申し込んだ」(35.1%)、「育児休業を延長した」(28.1%)、「親族・知人に預けることにした」(19.3%)という回答が多くみられました。

  • 経験者に聞く、認可保育園に落ちたその時……「絶望的」「仕方ない」

    認可保育園に落ちた後、どのように対応されましたか。

認可保育園に落ると、「もう働けない」と目の前が真っ暗になってしまいますが、必ずしも保育園は「認可」だけではありません。また、2017年10月の法改正により、育休が2歳まで延長できるようにもなりました。焦る気持ちを抑え、家族や職場、行政など周囲の人に相談しながら、落ち着いて今後のことを考えてみてください。