イプソスはこのほど、「イプソス 2018グローバル富裕層調査」(Ipsos 2018 Global Affluent Study)の結果を発表した。調査期間は2017年1月~2018年6月、調査対象は世界47カ国8万2,000人以上の高所得消費者。

富裕層は新製品好き?

  • ウェアラブルテック製品の所有率

同調査では、「グローバル・アフルエンサー」とも呼ばれる、可処分所得が高く世界の購買行動を促進するパワフルなターゲットグループに注目。世界の富裕層のうち、35%は常に革新的技術の新製品を最初に試す人達で、中東では70%が「最新テック製品を買いたいと考えている」ことがわかった。

一方、実際にウェアラブルテック製品を所有している割合は、米国が最も高く65.2%。次いで中東が49.5%、アフリカが46.6%、ヨーロッパが28.6%、アジアが23.8%と続いた。

投資については、55%が個人的に株式投資を行っており、地域別では米国が最も高く72%。他方、中東などの地域では、文化的に他の投資形態に比べて人気が低かった。また投資の一形態としての保険と年金はアジアで最も人気が高く、68%が行っていた。

この他、富裕層は年間3億3,000万往復以上、国際線フライトを利用していることが判明。最も頻繁に利用するのは中東の旅行者で、毎年5往復以上、国際線フライトを利用している割合は30%を占めた。また富裕層の20%以上が年間21泊以上ホテルに滞在していると回答。ホテルの空室を埋める可能性が最も高いのはヨーロッパ人で、43%が21泊以上ホテルに滞在していた。