俳優の西島秀俊と内野聖陽が、テレビ東京系新ドラマ24『きのう何食べた?』(4月スタート 毎週金曜24:12〜 ※テレビ大阪は翌週月曜24:12〜)でW主演を務めることが24日、明らかになった。

  • 左から内野聖陽、西島秀俊

同作は『大奥』『西洋骨董洋菓子店』などで知られる漫画家・よしながふみによる、累計発行部数500万部の同名コミックを実写化。2LDKのアパートで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗、通称・シロさん(西島)と、恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二、通称・ケンジ(内野)の毎日の食卓を通して浮かび上がる、男2人暮らしの人生の機微を描く。

シロさんとケンジが暮らすゆっくりとした日常を軸に描く同作では、家族や友人、仕事、世間との関わりなどに悩み、くすっと笑ってしまったり、ほんのりあたたかい気持ちになったり、ちょっとしんみりしたりする日々が映し出されていく。

さらに同作で人気となっているのが、2人の食卓を飾る「美味しく安上がりな手料理」。ストーリーと同時に毎回披露される料理は、味はもちろんのこと、実用的なレシピばかりとなっている。

「元々、原作の大ファンだったのでお話しをいただいた時は非常に嬉しかったです」という西島。「たくさんのファンをもつ作品なので、とにかく丁寧に真摯に作品に向き合いたいと思います」と意気込む。演じる"シロさん"については、「シャープでちょっと近寄りがたく、ツンツンした態度もとるし、クールを装っているんですが、本当はとても周りの人を大切にする人物です。そして色々なことをキチっと割り切って決めて生きているように見えて、実は内面が繊細に揺れ動いている。そこを大切に演じていきたいなと思います」と語った。

一方、内野は「こういう役はほとんど経験がないので、新鮮に感じました。原作もすごく楽しくてどんどん読み進めちゃうほど面白くて。話をいただいた時、既に西島さんとの共演になることが決まっていたので、西島さんはピッタリだし、自分はどうかと思ったけど(笑)、面白いドラマになりそうだなっていう予感をすごく感じて、二つ返事で受けました」と振り返る。

かなり前から企画されていたという同作だが、「スケジュールがなかなか合わず、流れに流れてようやくここにこぎ着けた感じなので本当に楽しみですし、まだどう演じようか思案中ですが、二人の関係をごく自然に演じたいと思ってまして、そこが自分の中で楽しみな課題ですね」と今後への思いを表し、「今回、写真撮影をしてみて、みんなに大丈夫大丈夫、イケてるって言われて、やっとホッとしているような段階です(笑)」と心境を明かした。

自身が演じるケンジについては「大人ですねこの人は。外への出方は子供っぽい感じがするんだけど、とても繊細で人の気持ちを汲み取れるキャラだなと思って。美容師さんで、実はすごく寛容で優しい部分をもっているけど、時にサディスティックな感覚も併せ持ってる感じかな。そういうものがさらりと自然に出せればいいなと思っています」と分析する。「あとはシロさんの作る料理を毎回食べられるのが楽しみ。毎回お腹をすかせて現場に行こうかなと思っています。とにかく原作を読んだ時に、やけに料理が美味しそうだなっていう印象を受けて、自分でも作ってみたいなと毎回思っちゃう献立なんです。そういう美味しい空気感を見る方に届けられたらなと思います」と見どころをアピールした。

よしながふみ コメント

「実写なんだし、何もこんなに似せなくても......」 と思うぐらい、そっくりです! 本当にびっくりしました!すっごく楽しみです!

テレビ東京ドラマ制作部プロデューサー・松本拓 コメント

『きのう何食べた?』は多くの読者の方々から、絶大な支持を得ている原作です。映像化させて頂くことは、喜びである以上に重責を感じています。主演は、西島秀俊さん、そして内野聖陽さん。原作のキャラクターにぴったりなお二人にシロさんとケンジを演じて頂くことで、まずは完璧なスタート地点には立てたと思います。テレビ東京では数々の「飯もの」ドラマを制作して参りましたが、また一つ、歴史に残る作品を生み出せるよう、まだまだ長い道のりではありますが、魂を込めて、制作に臨んでいきます。ご期待ください。

(C)「きのう何食べた?」製作委員会 (C)よしながふみ/講談社