パーソルキャリアは1月18日、20～59歳のビジネスパーソンを対象とした「残業に関する感覚」の調査結果を発表した。調査時期は2018年6月、有効回答は3,000人。

  • 残業は、1年前とどう変わりましたか?

残業は1年前と比べてどう変わったか尋ねると、「変わらない」が過半数の51.5%を占めたものの、4分の1以上の26.3%が「減った」と回答し、「増えた」の17.4%を上回った。同調査では「少しずつではあるが働き方改革の成果が表れてきている」と分析している。

残業が「減った」要因を聞くと、「会社の制度変更」が37.3%で最多となり、以下、「仕事が減った」が28.8%、「業務の手順が変わった」が17.4%と続いた。回答者からは「昔は、サービス残業があたりまえだったが、最近はなくなった」(金融/女性)などの声が寄せられた。

一方、残業が「増えた」要因としては、「仕事が増えた」が63.2%と最も多く、次は「人が減った」で32.4%。回答者からは「繁忙期の人員不足や遅番スタッフの不足により、自分を含む一部のスタッフに残業のしわ寄せが発生している」(小売/男性)といった声が寄せられた。

「会社の制度変更」によって残業が減ったと感じている人が多い業種は、1位「金融」(16.8%)、2位「IT・通信」「メーカー(機械・電気)」(各14.8%)、3位「商社」(4.7%)。職種別では、1位「営業職」(26.9%)、2位「技術職(SE・インフラ・Webエンジニア)」(14.8%)、3位「企画・管理」(13.5%)となった。