西武鉄道とtriplaは9日、AIとオペレーターが4言語(英語・繫体字・簡体字・韓国語)で問い合わせ対応するコンシェルジュサービス「triplaチャットボットサービス」の実証実験を1月15日から西武新宿駅で開始すると発表した。西武ホールディングスとtriplaが進める先端技術の活用として、急増する訪日外国人への円滑な案内による満足度向上・駅係員の業務負荷軽減を目的として実施される。
実証実験では、西武新宿駅に設置する「triplaチャットボット」のポスター・パンフレットからQRコードをスマートフォンやタブレット端末などで読み取ると、駅構内の案内や観光情報についてチャットボット(人工知能を活用した自動会話プログラム)もしくはオペレーターが4言語(英語・繫体字・簡体字・韓国語)で問い合わせに応じる。おもな対象は川越観光の玄関口である本川越駅へ、西武新宿駅から出かける訪日外国人とされている。
実証実験の期間は1月15日から1年間を予定し、予定実験件数に達した時点で実験を終了する。なお、西武新宿駅は2018年度末の完成をめざしてリニューアル工事を実施しており、西武鉄道では池袋駅に次いで2カ所目となる訪日外国人向け観光案内所「西武ツーリストインフォメーションセンター新宿(仮称)」の開設も予定している。
「triplaチャットボットサービス」は、観光事業者(おもに宿泊施設)に特化した「AI(人工知能)とチャットオペレーター(人的)」双方による多言語チャットボットサービス。施設案内や周辺の観光情報などの問い合わせ、周辺飲食店の予約手配、タクシー手配、アクティビティ手配などの対応ができるコンシェルジュサービスで、簡単な質問にはAIが、複雑な質問にはオペレーターがそれぞれ多言語で対応する。