東京都交通局は22日、都営新宿線開業40周年の記念イベントを大島駅で開催した。2・3番線ホームに10-300形を展示し、新宿方先頭車(1号車)に開業40周年のヘッドマークを掲出。本八幡方先頭車(8号車)は開業当時をイメージした装飾が施された。
都営新宿線は1978(昭和53)年12月21日に岩本町~東大島間が開業。初代車両10-000形による営業運転が開始された。1980年に新宿~岩本町間が開業し、京王線との相互直通運転がスタート。東大島駅以東の区間も1980年代に順次延伸され、1989(平成元)年に本八幡駅まで開業した。1997年から急行運転が始まり、2005年には新型車両10-300形がデビュー。初代車両10-000形は2018年2月までに全編成が引退し、今年4月から全駅を対象にホームドアの設置が進められる中、都営新宿線は開業40周年を迎えることとなった。
記念イベントが行われた大島駅のホームは2面3線の構造となっており、昨年末に2・3番線ホームでホームドアを先行設置した後、1・4番線ホームにもホームドアが設置され、今年から使用開始している。
2・3番線ホームに展示された10-300形は、新宿方先頭車(1号車)が「10-409」、本八幡方先頭車(8号車)が「10-400」の8両編成。前面・側面の行先表示は開業当時の終着駅「東大島」が表示された。10-400号車の車体前面に開業当時(1978年)の10-000形の記念列車をイメージした装飾が施され、岩本町~東大島間開通記念のヘッドマークも再現。10-409号車の前面には開業40周年の記念ヘッドマークが掲出された。展示車両に関心を示す一般の駅利用者も多く、開業40周年と知って当時を懐かしむ声も聞かれた。
展示車両の4・5号車の車内にて、都営新宿線の資料展示も。10-000形・10-300形の貴重な写真をはじめ、都営新宿線の開通記念・急行運転開始記念のヘッドマーク、10-000形で使用された銘板や各種機器類、前照灯・尾灯などが展示された。
この日の記念イベントでは、映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(12月28日公開)とタイアップしたクイズラリーも行われた。参加者は展示車両の扉付近で解答用紙を受け取り、3番線ホームから車内へ。4・5号車の開業40周年記念展示を見ながらクイズの問題を解き、正解者に記念品がプレゼントされた。改札外の特設スペースにて、映画関連グッズ・都営交通グッズが当たる抽選も行われた。10時の記念イベント開始後、クイズラリー参加者が8号車付近まで並ぶ時間帯もあり、盛況の様子だった。