――今回は中島さんや中条さんと一緒のシーンもすごく多かったですが、皆さんとはどのように接していたんですか?
撮影初日は、「自分はどこにいたらいいんだろう?」というくらい緊張していたんですけど、だんだん教室での撮影や、エキストラの方を含めた共演者の方も増えていって、どんどん緊張がほぐれ、すごく楽しくなっていきました。中島さんは、最初の台本の読み合わせで初めてお会いしたときに、「どうぞ」とお茶を入れてきて下さって。
――主役自らが!
そうです! 本当に気配りがお上手な方で、びっくりしました。中島さんも役のために体重を絞られていたし、私もチョコを我慢していたので、そのこともお話しました。
中条さんは、「CUPS」(プラスチックのコップを使ったパフォーマンス)を教えて下さって。それから撮影中に私が緊張していると、そばに遊びに来て「どうしたの?」といろいろ聞いてくださり、私の緊張がほぐれるようにお話してくれました。すごくフレンドリーな方で、本当に嬉しかったです。
――皆さんすごく優しかったんですね。
島崎(遥香)さんも、初日で本当に緊張していた私に、撮影が終わったあと「写真撮ろうよ」と一緒に撮ってくださって……。「今、何が流行ってるの?」と話しかけて下さったり、お姉さんのような感じでした。
――ムードメーカーだったのは、どなただったんですか?
岸(優太)さんは、中島さんとのやり取りもすごくおもしろくて、監督やスタッフさんからも人気者でした。舞子集という役のままで、本当におもしろかったです。林間学校の場面で『ロミオ&ジュリエット』という石碑みたいなものが立っているんですが、実はあれは舞子集が全部一人で作ったという設定でした。
最初の「東宝」で感動
――『ニセコイ』には色々なタイプの女子が出てきますが、どの子が一番自分と近いですか?
やっぱり、小咲だなと思います。
――他の女性キャラクターは個性的すぎるところもありますね。
本当にみなさん個性的で……小咲は相手のことばかり考えていて、本当に謙虚だなと思うんですけど、自分の気持ちを素直に言えなくて、少し引っ込み思案なところが、似ているなと思います。
――そんな小咲を演じて、ぜひ注目してほしいシーンや印象に残っているシーンを教えてください。
楽の妄想の中で出てくる小咲です。楽の妄想が本当に激しいので、「絶対にないよ!」と思うシチュエーションで、大変なことになっています(笑)。ぜひ注目していただきたいです。
――逆に、演じていて大変だったのはどのような場面でしたか?
カメラでどう撮られているかがまだ分からなかったので、お芝居しているときは、色々悩んだり考えたりました。でも実際に試写で見ると、すごく感動して、達成感があって……本当に「やってて良かったなあ」と思いました。もう、最初に「東宝」というマークが出たとき、本当に感動しました。
――そんな最初から(笑)
そこから! マークで感動しちゃいました(笑)。
――ではぜひ最後に、作品全体での見どころを教えてください
『週刊少年ジャンプ』の中でも、すごい人気だった漫画を実写化しているので、各キャラクターの個性がすごいと思います。あとは、中島さんが「この映画はスイーツ映画じゃなくてスナック映画」とおっしゃってたんですけど、本当にその通りです。はちゃめちゃなラブコメディだな、と思いますので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
■池間夏海
2002年7月10日生まれ、沖縄県出身。2013年にドラマ『斉藤さん2』で女優デビュー。2018年は「シーブリーズ」CMが全国で話題となった。 ヘアメイク:福池千鶴/SHISEIDO、スタイリスト:平岡みなみ